“ハイヒール”がアート作品に。荒⽊由⾹⾥個展@SYP GALLERY | Numero TOKYO
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“ハイヒール”がアート作品に。荒⽊由⾹⾥個展@SYP GALLERY

身の回りの物と色を用い、アッサンブラージュを手法に再構築した作品を発表する荒⽊由⾹⾥。名古屋を拠点とするギャラリーAIN SOPH DISPATCHとの共同企画として、東京では6年ぶりとなる個展を開催する。場所は東京・曙橋にあるSYP GALLERYにて。

©︎Yukari ARAKI
©︎Yukari ARAKI

立体的なものを寄せ集めて組み合わせるアッサンブラージュを手法として用いながら、フィールドワークで得たその土地の歴史や風土、時間などもとにした作品をつくる荒⽊由⾹⾥。身の回りにある装飾品や日用品、玩具など、誰かの想いや考えが反映されたものや場所を旅して時を経たものを素材に、再構築し、新たな意味を手繰り寄せながら、物や場所と対話するような作品を発表している。

本展では全ての作品にハイヒールを使用。幼い頃から自分の好きな物を収集する癖があるという荒木にとって、ハイヒールもその一つだ。初期作でも用いた、作家にとって大切なモチーフでもある。コロナで気軽に出かけられない鬱憤や、災害や戦争の不安や悲しみ、憤りが混じった複雑な感情の中、美しく強い靴であるハイヒールを用いて、カラフルで力強い作品と空間をつくり出している。

©︎Yukari ARAKI
©︎Yukari ARAKI

2010年からつくり始めた「モノトーンシリーズ」に見られるように、素材を集めることを最も重要な制作行為とし、物と色が持つ意味や、いろんな先入観やイメージを受け入れながら、そのままの色や形の特徴を活かしながら作品をつくる荒⽊。物と色は、切っても切り離せない存在でもある。「収集し記録と創造の行為を繰り返すことで、作品やその行為は意識や価値の変化を知る装置であり、きっかけとなるのではないか」という。
東京では6年ぶりの個展。ぜひお見逃しなく。

©︎Yukari ARAKI
©︎Yukari ARAKI

※掲載情報は5月19日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

荒⽊由⾹⾥「饒舌(で雄弁)なカラー」
会期/2022年5月19日(木)〜6月12日(日)
会場/SYP GALLERY
住所/東京都新宿区住吉町10-10
時間/13:00〜19:00
休廊/月・火・水曜
URL/sypgallery.com

Text:Akane Naniwa

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