山下智久『未知なる世界へ』、舞台裏のストーリー。 | Numero TOKYO
Beauty / Editor's Post

山下智久『未知なる世界へ』、舞台裏のストーリー。

ここでは本誌では伝えきれなかった山下智久さんの魅力について、お伝えしたいと思います。

1月某日、夜明け前に起床してドラマのロケをしてきたとは思えないほど、心地いい空気とクリーンなオーラ(とキュートなスタジャン!)を纏ってスタジオに現われた山下さん。ヘアメイクを終えてスタジオのセットに入り、色鮮やかでダイナミックな花々に囲まれると、一瞬圧倒されたような表情を見せながらも、吸い込まれるように花に触れてすぐに“仲良く”なった様子がとても印象的でした。

Photo:Maciej Kucia  Flower Artwork:Makoto Azuma
Photo:Maciej Kucia Flower Artwork:Makoto Azuma

なんと言ってもお花を制作されたのは、日本が誇るフラワーアーティストの東信さん。メゾン クリスチャン ディオールともグローバルなコラボレーションを実現している東さんの、圧倒的なパワーを持つ世界観にすっと入り込めるのはすごいこと。東さんも「花は強いパワーがあるから負けちゃう人もいる。でも山下さんは負けていない」と誌面でお話しされていましたが、山下さんは、花のエネルギーをものにして、撮影が進むほどに目がイキイキと輝いていった…そんな印象でした。

限られた時間でとてもハードな撮影でしたが、すっと軽やかな表情で撮影にも動画にも臨まれて、こちらの求める「絵」を察知し、表現しようというプロフェッショナルな姿勢が、スタジオを心地いい空気感に巻き込んでいきます。クリエイションの現場にさらさらっと溶け込んでいく様はなんとも見事で、キャリア 25 年の技なのか、天性のものなのか、だてに海外の現場を踏まれていません。日本と海外、文化も様式も異なる現場をこんなふうにしなやかに行き来されているのだろう、と感嘆させられました。

Photo:Maciej Kucia  Flower Artwork:Makoto Azuma
Photo:Maciej Kucia Flower Artwork:Makoto Azuma

インタビューでは率直すぎる答えを返してくださる場面も多々あり、「え?そんなにしゃべって大丈夫?」と思わずもらしてしまったほど。「ファンに正直な今の自分を見せたい」という、天よりも高いサービス精神からでしょうか 。 編集者として印象的だったのは、言葉をひとつひとつ誠実にお選びになるご様子と、迷いをみせず信念のまま答えていらっしゃる姿勢。答える先に、ファンお一人お一人の姿が見えているのが伝わってきました。

ディオール ビューティーのアンバサダーとして、香りについての表現も、実際にムエットをひとつひとつ香りながら「うーん、今日疲れてるからかな、すぐ言葉が下りてこないな……」と呟きながら、時間をかけて丁寧に的確に言語化していきます。フレグランスがお好きなことがよくわかると同時に、どんな仕事にも初心のような気持ちで向き合ってくださる。この真摯な姿勢に、現場スタッフ一同また感動しきりでした。

ブレない生き方を貫き、経験や挑戦と共にアップデートされていく姿が夢と勇気をくれる。山下智久という人は、天性の“進化し続けるアイドル”なのかもしれません。

美しさに心が洗われパワーをもらえる、写真とインタビューをぜひ誌面でご堪能いただければと思います。(3月28日にNumero TOKYO公式YouTubeチャンネルにて『一問一答』ムービーも公開予定です!)

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定価/980円(税込)

発売日/2022年3月28日(月)

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Edit & Text: Naho Sasaki

Profile

佐々木奈歩Naho Sasaki コントリビューティング・ビューティ・エディター。アメリカ・サンノゼ育ち、慶応義塾大学法学部卒。『VOGUE JAPAN』『FIGARO japon』などの美容エディターを経て、2009年フリーランスに。モードなビューティ記事づくりを得意とし、ファッション誌や美容誌で執筆・編集をするほか、広告制作やビジュアルディレクションなどでも活躍中。80sミュージックを聴きながらコスメ部屋にこもるのが幸せ、という“オタク“気質。二児の母。

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