吉田羊&大原櫻子出演!「ザ・ウェルキン」公演詳細決定
昨年出演した『ジュリアス・シーザー』で第56回 紀伊國屋演劇賞を受賞した吉田羊、『ミネオラ・ツインズ』で全く性格の違う双子の姉妹を演じて賞賛を受けた大原櫻子。いずれも注目度の高いキャストが顔をそろえた舞台『ザ・ウェルキン』が7月に開幕する。
舞台は1759年のイギリス東部サフォークの田舎町。殺人罪に問われる少女サリー(大原櫻子)が絞首刑を宣告される。しかし、彼女が妊娠していると主張したことから、刑の執行の是非が問われることになった。この時代、妊婦は死刑執行を免れることになっているのだ。彼女が本当に妊娠しているのかを判断するため、妊娠経験のある12人の女性が陪審員として集められる…。
21人の子どもを産んだ者、流産ばかりで子どもがいない者、早く結論を出して家事に戻りたい者、生死を決める審議への参加に戸惑う者…。そして、サリーに公正な扱いを受けさせようとする助産婦エリザベス(吉田羊)。
サリーは本当に妊娠しているのか? 死刑を逃れたいための嘘なのか。エリザベスはなぜ、殺人犯サリーを助けようとしているのか…。
今回は気鋭の演出家・加藤拓也が翻訳戯曲の初演出に挑む。加藤の要求に応えるキャスト陣も、吉田、大原のほか、鷲尾真知子、梅沢昌代、那須佐代子、峯村リエ、明星真由美、那須凜、西尾まり、豊田エリー、土井ケイト、富山えり子、恒松祐里他、エネルギッシュな顔ぶれがそろっている。場を引き締めてくれそうな、段田安則の声の出演も興味深い。
戯曲は、イギリスの若手劇作家、ルーシー・カークウッドが英国ナショナルシアターに書き下ろしたもの。『チャイメリカ』では2014年のローレンス・オリヴィエ賞最優秀作品賞を受賞、『チルドレン』で2018年の第72回トニー賞でノミネートされ、日本初演でも、栗山民也に2019年読売演劇大賞・大賞と最優秀演出家賞をもたらすなど、世界的に注目される劇作家の一人だ。
イギリスでの公演は、コロナ禍直前の2020年1月末に英国ナショナルシアターで開幕するも、ロックダウンで中止。短い期間となった公演だったが、若い観客を中心に賞賛を集めていた作品だけに、今回の公演が楽しみだ。
舞台『ザ・ウェルキン』
作/ルーシー・カークウッド
演出/加藤拓也
翻訳/徐賀世子
出演/吉田羊 大原櫻子
鷲尾真知子 梅沢昌代 那須佐代子 峯村リエ 明星真由美 那須凜
西尾まり 豊田エリー 土井ケイト 富山えり子 恒松祐里 土屋佑壱 田村健太郎 他
(声の出演) 段田安則
<東京公演>
会場/Bunkamura シアターコクーン
日程/2022年7月7日(木)~7月31日(火)
<大阪公演>
会場/森ノ宮ピロティホール
日程/2022年8月3日(水)~8月7日(火)
一般前売開始日/2022年 5月29日(火)午前10:00~予定
公演サイト/https://www.siscompany.com/welkin/
※今後の感染症状況により、公演日程、開演時間等に変更が生じた場合は、公式サイト、Twitter等のSNSにてお知らせいたします。