エルメス財団の「スキル・ アカデミー」予約受付中 | Numero TOKYO
Art / Post

エルメス財団の「スキル・ アカデミー」予約受付中

木を彫る手つき ©Motoyuki Daifu
木を彫る手つき ©Motoyuki Daifu

エルメス財団が2014年からフランスで実施してきた社会貢献プログラム「スキル・アカデミー」。そのコンセプトを引き継いだ日本版「スキル・アカデミー」の中高生向けワークショップ「気に学ぶ、五感で考える」Wood-Life lerningが、予約受付をスタート。ワークショップは2022年3月26日(土)〜31日(木)まで、銀座メゾンエルメスほか各所にて開催される。

21年から日本でもスタートしたこの「スキル・アカデミー」は、エルメス財団が企画・開催する社会貢献プログラムの一つ。その最大の特徴は、自然素材に光を当て、素材に関わるスキル(=職人技術や手わざ)の伝承、拡張、普及を目指すところにある。

フランスでは、第1回は「木」、続く第2回以降は「土」、「金属」、「布」、「ガラス」を隔年でテーマとして取り上げてきた。それぞれの素材の組成や、素材を通じて培われた技術・文化などをさまざまな角度から検証。誰にでも開かれた講演会やワークショップをはじめ、専門的なデザイナー、エンジニア、職人に向けたマスタークラスも実施している。

また、これらのプログラムの実践を、書籍として発表。アクト・スッド社と共同で編集された『Savoir & Faire』は、現在までに4つの素材に関する4冊が刊行されている。

日本における初年度21〜22年のテーマは「木」。この取り組みは二つの要素で構成され、一つ目は一般向けの書籍『Savoir & Faire 木』を講談社選書メチエより刊行。
そして二つ目は、「木に学ぶ、五感で考える」と題した中高生向けの春のワークショップ。森の中で香りや詩の題材を探したり、アーティストの風間サチコと木版画を制作したり。こちらは、1月22日よりウェブで予約受付中。詳細は公式サイトをチェックしよう。

将来の素材についてともに考え、知性や感性のヒントとなる本プログラム。この機会にぜひ体験してみよう!

※掲載情報は1月27日時点のものです。
最新情報は公式サイトをご確認ください。

「スキル・アカデミー」
会期/2022年3月26日(土)〜31日(木) ※3月27日を除く
会場/銀座メゾンエルメスほか各所
予約受付/2022年1月22日(土)〜
URL/https://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/skillsacademy/

Text : Akiko Kinoshita

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2025 N°183

2024.11.28 発売

Future Vision

25年未来予報

オンライン書店で購入する