知られざるスペインの画家、ミケル・バルセロ 大回顧展 | Numero TOKYO
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知られざるスペインの画家、ミケル・バルセロ 大回顧展

ミケル・バルセロ『雉のいるテーブル』(1991年)作家蔵 Photo: ©Galerie Bruno Bischofberger ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.
ミケル・バルセロ『雉のいるテーブル』(1991年)作家蔵 Photo: ©Galerie Bruno Bischofberger ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.

スペインを代表する現代アーティスト、ミケル・バルセロによる日本初の回顧展が日本各地を巡回し、ついに最終会場の東京へ。東京・初台の東京オペラシティアートギャラリーにて、2022年3月25日(金)まで。

1980年代より活動をスタートさせ、今ではヨーロッパの現代アートをけん引する重要な存在であるミケル・バルセロ。82年に国際美術展「ドクメンタ7」(ドイツ、カッセル)でその名が知れわたると、生誕地であるスペイン・マジョルカ島をはじめ、フランス・パリ、アフリカ・マリ、ヒマラヤなど、世界各地に活動の場を広げてきた。

ミケル・バルセロ『とどめの一突き』(1990年)作家蔵 Photo: ©André Morin ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.
ミケル・バルセロ『とどめの一突き』(1990年)作家蔵 Photo: ©André Morin ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.

バルセロの作品は、絵画を中心とし、彫刻や陶芸、パフォーマンスのほか、近年ではパルマ大聖堂(マジョルカ島)の内部装飾や、国連欧州本部(スイス・ジュネーブ)の大会議場の天井画など、壮大な建築的プロジェクトにまで及ぶ。バルセロにとって、海と大地、動植物、歴史、宗教などは制作における重要な主題であり、それらの関わりによって人間の存在をあぶり出し、その根源への問いを投げかけている。

ミケル・バルセロ『カピロテを被る雄山羊』(2006年)作家蔵 Photo: ©Galerie Bruno Bischofberger ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.
ミケル・バルセロ『カピロテを被る雄山羊』(2006年)作家蔵 Photo: ©Galerie Bruno Bischofberger ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.

これまで日本ではほとんど紹介されることがなかったバルセロ。今回、大阪、長崎、三重、そして東京を巡回して行われている本展では、その40年にわたる活動の全貌を紹介する。絵画や陶作品、水彩、ドローイング、スケッチ、ブロンズ彫刻やパフォーマンス映像など、約90点の作品が大規模に展示される。特に、縦や横が2〜3メートルを超す大画面の絵画群が並ぶ光景は圧巻だ。

知られざる現代アーティスト、ミケル・バルセロ。その未知なる魅力に触れてみてはいかが。

※掲載情報は1月18日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

ミケル・バルセロ展
会期/2022年1月13日(木)〜3月25日(金)
会場/東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1,2,3,4)
住所/東京都新宿区西新宿3-20-2
入場料/一般 1400円、大・高生 1000円、中学生以下 無料
時間/11:00〜19:00
休館/月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、2月13日(日)
TEL/050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL/www.operacity.jp/ag/

Text : Manami Abe

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