nendo×京都の伝統で新たな日本の美を探る
佐藤オオキ率いるデザインオフィス・nendoと、京都の伝統工芸の職人や工房によるコラボレーションで新たな日本の美を表現する「NENDO SEES KYOTO」が開催中だ。京都・二条城と清水寺を会場に展覧会を行う。
斬新な手法や素材、アプローチにより驚きや感動を与え続けるデザイナーの佐藤オオキ。彼が率いるデザインオフィス・nendoと、京都の自然や風土が育んだ美術工芸、生活文化等の担い手である京都の匠が協働し、伝統的な美術・工芸分野における新たな美を表現する「NENDO SEES KYOTO」が開催中だ。
二条城会場では、京都の伝統工芸の職人や工房とコラボレーションした7点の作品を公開。十五代樂吉左衞門 樂直入や、江戸時代中期より「京提灯」をつくり続ける小嶋商店、250年に渡り、小川治兵衞の名で作庭を手がけてきた御庭植治の次期十二代・小川勝章らが参加。
なお清水寺会場では、清水寺の経堂と西門からインスピレーションを得た祈りの空間を佐藤オオキが演出する。何百年以上も脈々と受け継がれてきた京都の技術や場所に対し、新たな視点をもたらすことで、従来とは異なる京都の魅力を引き出す展覧会となった。
会期中には小学生を対象とした、展示作品やデザインに対して興味・関心が湧くようなワークショップも開催。自分だけのお香づくりや、オリジナルミニ提灯をつくるなど、伝統的な技術にも触れることができる。
これまでを振り返り、これからの京都のものづくりついて考える貴重な機会となりそうだ。
※掲載情報は1月14日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
「NENDO SEES KYOTO」
会期/2022年1月13日(木)〜2月13日(日) ※清水寺経堂は2月6日(日)まで
会場/二条城 台所・御清所、清水寺 西門・経堂
開館時間/二条城9:00〜16:00、清水寺6:00〜18:00(西門)、9:00〜18:00(経堂)
料金/二条城 一般・大学生500円、高校生以下無料 ※別途二条城の入城料が必要 ※予約優先制(予約URL:www.e-tix.jp/nendo_kyotonotakum)
清水寺 無料 ※本堂への参拝は別途拝観料が必要
TEL/075-255-9757
Text:Akane Naniwa