ENHYPEN、1st Studio Repackage Album『DIMENSION : ANSWER』リリース! ショーケースで語ったENGENEへの思い
韓国発ボーイズグループ、ENHYPEN(エンハイプン)が1st Studio Repackage Album『DIMENSION : ANSWER』を携えてカムバック! 2022年1月10日(月)に行われたメディア向けショーケースの模様をレポートする。
2020年にデビューしたENHYPENは、超大型プログラム「I-LAND」から誕生した7人組グループ。デビュー1年目にして、ゴールデンディスクアワード、ガオンチャートミュージックアワード、ソウル歌謡大賞、MAMAをはじめ数多くの韓国授賞式で新人賞を総なめに。さらに、1st Studio Album『DIMENSION : DILEMMA』でミリオンセラーを達成するなど、新人とは思えない快進撃を続けている。
今回リリースされた『DIMENSION : ANSWER』は、2020年10月に発表した『DIMENSION : DILEMMA』に新曲を加えた初のリパッケージ スタジオ アルバムとなる。わずか3ヶ月で超高速カムバックを果たした彼らが、メディアショーケースを開催。アルバムや楽曲、振り付けについてたっぷり語り、パフォーマンスを披露した。
世界が決めたルールではなく、自分たちの正解を探す
世界の境界線に立たされた少年の物語を描いてきた「BORDER」シリーズに続いて、混沌とした世界におけるさまざまな欲望の中でジレンマに陥った姿を表現した「DIMENSION」シリーズの2作目となる今回のアルバム。そのコンセプトについて聞かれると、リーダーのJUNGWONは「今回のアルバムでは、正解を探すために走っていた少年たちが“どう生きるべきか”という悩みを持ち始め、結局“世の中が間違っている”ということに気づいた後の物語が描かれます」と答えた。
ロックなギターのリフが印象的なタイトル曲「Blessed-Cursed」については、「ヒップホップと70年代のハードロックが融合したハイブリッドヒップホップのジャンルです」とSUNGHOON。「自分たちに与えられ(Given)、手なずけよう(Tamed)とした条件の全てが祝福だと思っていた少年たちが、むしろ呪いだったということに気付き、自分をめぐる条件や世の中の秩序が祝福であれ呪いであれ、“自分の人生を生きていく、これ以上干渉しないでほしい”と叫ぶ話が盛り込まれています」とストーリーを解説した。
そんな思いが込められた曲のパフォーマンスも気になるところ。実は体力的に今までで一番ハードだったという声も! HEESEUNGは「ロッキングなギターサウンドに合わせたイントロ振り付けや、所々にパワフルなヒップホップベースの要素が溶け込んでいるので、その部分に注目してほしいです」と話し、「清涼感溢れる前作の『Tamed-Dashed』に比べて今回の『Blessed-Cursed』では強烈でパワフルな刀群舞(揃っているパフォーマンス)をお見せできると思います」と見所をアピールした。
曲のメッセージを表した振り付けにも注目を!
NI-KIによると、振り付けのポイントは3つ。「“가짜 축복 속에서(偽りの祝福の中で)”という歌詞に合わせてお祈りをするような動作の“お祈りダンス”、“Walk like a lion”の歌詞の中の“lion”のように、重みのあるパワフルに歩く姿を形象化した“ライオンダンス”、拳を顔の前に突き出して曲の強烈でダイナミックな感じを生かした“ファイトダンス”があります」と言い“お祈りダンス”を披露すると、メンバーから歓声が上がる場面も。
これまでも楽曲を通して自分たちのストーリーを伝えてきたENHYPEN。今回のアルバムについてはどうかという問いに対し、SUNOOは「全てではありませんが、ある程度僕たちの話が盛り込まれています。タイトル曲『Blessed-Cursed』で、歌の中の少年たちが自分たちの人生は自分たちで決める!と決心するように、ENHYPENも僕たちの価値を証明するために、もっと努力して自分たちの道を探そうと思ったことがあります」と曲に共感していることを明かした。
さまざまなコンセプトを自分たちのものにしてきたENHYPENだが、「僕は個人的に、今回の曲が最もENHYPENらしいと思います」と語ったのはJAY。「前回のアルバムでは爽やかさ溢れる僕たちの新鮮な姿をお見せしたのなら、今回は“本当にENHYPENらしい!”と感じてもらえると思います。“ENHYPENだけができるパフォーマンス”と思っていただければ」と意気込みを見せた。よりダークで強烈な印象に仕上がっていると語り、これからもK-POPグループの中で最も優れたパフォーマンスができるグループとして活躍していきたいと意欲を燃やした。
また、韓国の音楽アワードで数々の新人賞を制覇し、デビューから1年も満たずにミリオンセラーを達成。輝かしいスターダムを駆け上がっていることについて、JAKEは「ENGENE(ENHYPENのファンダムの呼称)の皆さんのことを一番最初に思い浮かべました。ENGENEの方々が、本当に多くの愛をくださって叶えることが出来たので、本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えた。
収録曲&MVの見所は?
アルバムの収録曲の一つである「Polaroid Love」は、2021年11月のファンミーティングで初披露され、ENGENEから好評を得た一曲。この度、満を持して待望の音源化となった。愛という感情を一枚のポラロイド写真になぞらえた甘酸っぱい気持ちを歌っている。アルバムの最後のトラックである「Outro : Day 2」はJAKEがナレーションを担当し、慌ただしい1日が終わり2日を迎える心境を表現している。
MVについてもコンセプトや撮影秘話を教えてくれた。90年代から2000年代へと移り変わる世紀末の空気感を反映した、少しレトロなムードだ。「個人個人のセットで撮影したのですが、7人それぞれ雰囲気が違うので、満足のいく撮影になりました」とNI-KI。HEESEUNGは「振り付けがパワフルなので、赤い衣装が似合っていると思います」とコメント。JUNGWONは、「撮影で初めてギターを投げました。最終的にMVには採用されていないので残念ですが、人生で初めての経験なので印象に残っています」というエピソードを告白。なおMVは1,000万回再生を突破した。
ENGENEへの思いを胸に、さらなる高みを目指して
わずか3ヶ月ぶりの超高速カムバックとなったが、前作の活動やファンミーティング、受賞式の準備などが重なり多忙を極めるなかでも、さらに成長した姿を見せたいという一心で並々ならぬ努力を重ねた本作。そんな彼らの口からは一貫して「ENGENE」への愛が溢れ出した。
「練習室でも、目の前にENGENEの皆さんがいると思って練習しました」(HEESEUNG)、「ファンミーティングではサプライズイベントを用意してくださり、泣いてしまいました。本当にありがたかったです」(SUNOO)、「僕が生まれた日本で1位をいただけたことがうれしいですし、誇らしいです。今年は必ず多くのENGENEの皆さんの前でパフォーマンスを披露できたらと思います」(NI-KI)。そして「今年はワールドツアーを通して、世界中のENGENEの皆さんに会いたいです」(SUNGHOON)との気になるコメントも!
カムバックするたびに成長し、新しい一面を見せてきたENHYPEN。ますますの飛躍を遂げる彼らの今後に期待しつつ、1日も早くENGENEたちと対面できる日が来ることを願うばかりだ。
ENHYPEN 1st Studio Repackage Album『DIMENSION : ANSWER』¥2,420
Text: Yukiko Shinto