多様性への理解、知識、対話を深めるためのオンライン映画祭「TRUE COLORS FILM FESTIVAL 2021」が開幕 | Numero TOKYO
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多様性への理解、知識、対話を深めるためのオンライン映画祭「TRUE COLORS FILM FESTIVAL 2021」が開幕

国際障害者デーである12月3日(金)から12日(日)までの10日間、多様性への理解、知識、対話を深めるための映像作品を世界中から集めたオンライン映画祭「第2回True Colors Film Festival(トゥルー・カラーズ・フィルム・フェスティバル)」が開催される。

今年度の映画祭のテーマは「Perspectives/ 視点」。長編・短編作品を合わせた31本の上映を予定しており、変化とともにあるこの時代に、違和感と向き合い、これまで良しとしてきた物事を問い直す機会となることを目指すという。

短編作品の中には、“盲ろうの俳優”を初めて起用し2021年アカデミー賞にノミネートもされた『Feeling Through』をはじめ、天国を信じない病状末期の少年・アルフレッドを主人公に描かれた短編映画『Helium』(2014年アカデミー賞短編実写映画賞受賞)、耳の聞こえない6才の少女が手話を学ぶことで新しい世界への扉を開く『The Silent Child』(2017年アカデミー賞 短編映画賞受賞、国内外映画祭で25賞受賞及び8賞ノミネート)などの話題作も。

日本からは、本年のニューヨーク映画賞を受賞しロンドン・ファッション映画祭のオフィシャル・セレクションにも選ばれたドキュメンタリー『対話する衣服』と、“ろう”の写真家・齋藤陽道が、嫌いだった「うた」と出合うための記録を辿ったドキュメンタリー『うたのはじまり』という、河合宏樹監督による2作品が選ばれた。

『うたのはじまり』 © 2020 hiroki kawai / SPACE SHOWER FILMS
『うたのはじまり』 © 2020 hiroki kawai / SPACE SHOWER FILMS

また、独特の視点で多様性を描いたふくだももこ監督の短編『父の結婚』や、メディアアーティストの落合陽一が監督した短編『The Future Now! ダイバーシティ・ファッション』もラインナップ。

『The Future Now! ダイバーシティ・ファッション』
『The Future Now! ダイバーシティ・ファッション』

ほかにも、観る者の視点と目線を広げることを重要なテーマとした、計12カ国から集められた珠玉の作品群が上映される。視聴方法、作品リストは公式サイトでご確認を。

TRUE COLORS FILM FESTIVAL 2021
会期/2021年12月3日(金)〜12日(日)
料金/無料
URL/https://truecolorsfestival.com/jp/program/true-colors-film-festival-2021/

【配信エリアについて】
⻑編映画/アフガニスタン、バーレーン、バングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、中国、キプロス、朝鮮⺠主主義⼈⺠共和国、⾹港、インド、インドネシア、イラン、イラク、⽇本、ヨルダン、カザフスタン、クウェート、キルギスタン、ラオス、レバノン、マレーシア、モルディブ、モンゴル ミャンマー、ネパール、オマーン、パキスタン、フィリピン、カタール、⼤韓⺠国、サウジアラビア、シンガポール、スリランカ、シリア・アラブ共和国、台湾、タジキスタン、タイ、東ティモール、トルコ、トルクメニスタン、アラブ⾸⻑国連邦、ウズベキスタン、ベトナム、イエメン ※45の国と地域を予定

短編映画/世界各地(※中国、キューバ、⾹港、インドネシア、イラン、朝鮮⺠主主義⼈⺠共和国、スーダン、シリア・アラブ共和国 は除く※予定)

Text:Chiho Inoue

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