街の風景をアートに変えるJRの個展@ペロタン東京
写真を使ったパブリックアートで知られるアーティスト、JRの個展「Contretemps」が、東京・六本木のペロタン東京にて開催中。会期は、2021年10月1日(金)〜11月20日(土)まで。
本展では、新作と未公開作品を紹介する。ウィリー・ロニの象徴的な写真作品『バスティーユの恋人』(1957年)にインスピレーションを受けて制作された、バレリーナのカップルがバスティーユ広場の記念柱の頂上で抱擁しながら浮遊する作品や、コロナ禍を受けて閉鎖中のルーブル美術館の屋根で撮影した、バレリーナが題材の作品を展示。
また、進行中の『Unframed』シリーズから、12年の初期作品を展示。JR自身が日本全国を旅した際に、報道写真家・渡部雄吉の写真に触発され、岩手県の鉱山の村・松尾の廃墟や人目につかない岩の露頭に、歴史的な状況を暗示する写真を織り交ぜて貼り付けている。これは、今後何年も手つかずのままであろう場所に作品を配置することで、新たな物語の創出を目指す試み。過去と現在を対話させ、変化し続ける歴史の重なりを鑑賞者に問いかけているという。
JRのルーツを振り返り、その独自の視点を掘り下げる本展。この貴重な機会を、ぜひ体験してみよう!
※掲載情報は10月6日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。
「Contretemps」
会期/2021年10月1日(金)〜11月20日(土)
会場/ペロタン東京
住所/東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F
開館時間/12:00〜18:00
※予約制
休館日/日・月・祝日
URL/https://leaflet.perrotin.com/view/120/contretemps
Text : Akiko Kinoshita