東北のReborn-Art Festival、2021年夏会期がスタート | Numero TOKYO
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東北のReborn-Art Festival、2021年夏会期がスタート

Photo by Taichi Saitou
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東北地域の人とともに、アート、音楽、食を柱とした復興を掲げ、開催されてきた「Reborn-Art Festival」。ついに夏会期が開幕だ。東日本大震災から10年の節目となる2021年のラインナップを、少しだけ紹介!

東日本大震災の中心となった東北地方を舞台に、その土地を活かしたアートや食、自然、音楽など、さまざまなジャンルのプロジェクトを行い、「地域の内側からの復興」を目指している「Reborn-Art Festival」。2021年は、3.11から10年。被災地域に新しいつながりや、循環をつくる目的で進められてきた本プロジェクトにとっても、節目となる年だ。今年1月には、コロナ禍においてのプロジェクトの継続を考え、オンラインイベントの開催も行ってきた。 (参考記事)Reborn-Art Festivalによるオンラインイベントが開催

Photo by Taichi Saitou
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第3回目となる今回は、「利他と流動性」をテーマに、2021年夏と、2022年の春の2期に分けて行われる。夏会期では、6つのエリアを会場に23組のアーティストが参加。地元の人にも馴染み深いスポットを会場とする石巻市街地や、今年初開催となる女川エリアなど。写真家の片山真理(石巻市街地・荻浜エリア)や会田誠(女川エリア)、サエボーグ(桃浦エリア)、森本千絵×WOW×小林武史(桃浦エリア)など、今年も豊かなラインナップが揃う。
Photo by Taichi Saitou
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また8月29日(日)には、櫻井和寿と小林武史による音楽イベント「ワン・バイ・ワン・プラス 〜10年目のフレームより〜」の開催が決定。ゲストにSalyuらを迎え、映像配信とリアル開催にて行われるという。この場所だからこそ奏でられる音世界を表現する。
そのほかにも、桃浦エリアでは震災から10年の節目に生まれたBnak Bandの楽曲「forgive」をモチーフにしたインスタレーション作品が展示されている。

Photo by Taichi Saitou
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さらに、石巻を代表する料理人や、地元の生産者、全国の著名な料理人たちと共に石巻の食の可能性を再発見する、FOODプロジェクトも外せない。食のセッションやシンポジウム、地元の食材を中心とした料理を提供する食堂など。プロジェクトの全貌は、公式ウェブサイトでも要チェック!

Photo by Taichi Saitou
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※掲載情報は8月14日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

Reborn-Art Festival 2021-22
会期/夏:2021年8月11日(水)〜9月26日(日)
春:2022年4月23日(土)〜 6月5日(日)
会場/夏:宮城県 石巻市街地、牡鹿半島(桃浦、荻浜、小積、鮎川)、女川駅周辺、春:宮城県 石巻地域
休祭日/8月18日(水)、9月1日(水)、9月15日(水)
URL/www.reborn-art-fes.jp/

Text:Akane Naniwa

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