スカーレット・ヨハンソン、『ブラック・ウィドウ』を配信公開したディズニーを訴える
スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)が、『ブラック・ウィドウ』をディズニープラスで劇場公開と同時に配信開始したディズニーを訴えているという。
今月公開された同マーベル新作でブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ役を演じるスカーレットは、配信公開はギャラに関する契約条項に反するとしてディズニーを相手取り訴訟を起こしたとTMZが伝えている。 スカーレットと弁護団は提出した法的書類の中で、契約内容では同映画が劇場公開のみとなっているにも関わらずディズニープラスで同時公開したことは契約違反と指摘、スカーレットの報酬は、劇場興行収入に応じて支払われることから、同作が家庭で配信されたことにより、劇場へ足を運ぶ人の数が減ったと説明する。また、同様の問題に対し他の映画会社は俳優達に追加の補償を支払っていることから、スカーレットもディズニーに補償を求めたそうだが、その対応は満足のゆくものではなかったという。
今回の訴えに対し、ディズニーは声明を発表、同訴訟に「利点はない」とした上で、スカーレットは「恐ろしく、長期に渡る地球規模の影響」をもたらしているコロナの影響により、劇場への客足が減り、配信サービスの需要が増えていることを「冷淡に無視」していると指摘、同社は契約を「完全に遵守」しており、「同作がプレミア・アクセスで配信公開されたことで、これまでにスカーレットが受け取った2000万ドル(約22億円)に加え、追加報酬を得る能力が高まった」としている。
『ブラック・ウィドウ』は、全米公開週末興行収入8000万ドル(約88億円)を記録、さらに海外で7800万ドル(約85億円)、有料配信で6000万ドル(約66億円)の収入を得ている。
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