「Chanel」香水N°5にインスパイアされた新作ハイジュエリー「Collection N°5」 | Numero TOKYO
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「Chanel」香水N°5にインスパイアされた新作ハイジュエリー「Collection N°5」

100年にも渡り私たちを魅了し続ける香水、シャネル N°5。この香水の誕生100周年を祝して5月5日(水)に発表された新作ハイジュエリー「Collection N°5」は、ボトルから残り香(シヤージュ)までN°5の5つのエレメントにフォーカスした、香水N°5に捧げるコレクションだ。

1921年、マドモアゼル シャネルと調香師エルネスト・ボーが紡ぎ出し、まさに革命そのものだったN°5。圧倒的なモダニティを纏う香りにシンプルなボトル、神秘性をも備える名前に加え「女性そのものを感じさせる、女性のための香り」は大きな反響を呼んだ。1932年にはプラチナとダイヤモンドを掛け合わせた、マドモアゼルにとって最初で唯一のハイジュエリーコレクション「Bijoux de Diamants(ダイヤモンド ジュエリー)」を発表。その当時のハイジュエリーのコードを覆す斬新な提案でジュエリーにアリュールを加えた。


今回メゾンのファイン ジュエリー クリエイション スタジオ ディレクターのパトリス・ルゲローにより、香水とハイジュエリーという2つの世界を融合させた新たなコレクション「Collection N°5」が誕生。「ガブリエル・シャネルは、明確なビジョンを描いて香水とハイジュエリーという二つの世界にアプローチし、大胆さと卓越性を追求しました。私は、そのクリエイティブな行為をCollection N°5で再発見したかったのです。それは香りの構成からボトルのデザインまで、N°5の魂が一貫して歩んできた旅を追体験するようなものでした」と語る。

N°5の大胆なクリエイティビティ、稀少な素材、フェミニニティ、そして時代を超越する永続性、またグラフィカルなボトルとセンシュアルな香り立ちというコントラストを、123ピースにもおよぶジュエリーへ落とし込んだ。美しく希少なジェムストーンを組み合わせ、N°5のアイコニックな5つのエレメントを通してその世界観を表現する。


ボトルストッパー
ロッククリスタルから切り出された、あるいはダイヤモンド、オニキス、パール、イエローサファイアなどで彩られた八角形は、荘厳で洗練された表情のグラフィカルなジュエリーの中央にあしらわれた。透き通る美しさを巧みに操るロッククリスタルのリングは、クリスタルの下に敷き詰められたダイヤモンドが八角形のフォルムを際立たせる。リボンを象ったダイヤモンドの装飾によって女性らしさがいっそう際立つボトルストッパ―は、香水N°5の夢の世界に続く入り口を象徴している。

ボトル
ジオメトリックなシルエットが、ダイヤモンド、カナリア色のイエローダイヤモンド、そしてイエローサファイアのカスケードと一体となり、ロングネックレスやブローチ、ペンダントやイヤリングに採用された。ボトルから香水の雫がこぼれ落ちていくようなデザインは、優美にセンシュアルに素肌に纏いたい。絶妙なカラートーンのイエローダイヤモンドが織りなすネックレスや、ボトルからペアシェイプダイヤモンドとピンクモルガナイトの滴が素肌に溢れ出すかのようなピース。またブラック&ホワイトの世界を表現し、しなやかに流れるダイヤモンドのラインの中から、オニキスで描いたN°5のシルエットが浮び上がるネックレスなどラインナップ。


ナンバー
力強く官能的なフォルムの数字「5」。本コレクションを象徴するエンブレムの一つとして、デザインはさまざまにそれぞれのピースを結ぶ。Eternal Chanel N°5のネックレスに大きく配された「5」はこのピースに込められた情熱を強調していて、纏う人の心のままにチョーカーとしてもブローチとしても使用できる逸品だ。ラウンド、ペア、ナベット、オーバルといった多様なシェイプのダイヤモンドが見事に混ざり合ったドラマティックなデザインは、10カラットのエメラルドカットのダイヤモンドと完璧に調和した。その他にゴールデンベリルのプレシャスなドロップがあしらわれたピースや、ダイヤモンドとイエローサファイアを合わせたコンテンポラリーなピース、また「5」のモチーフに香しい秘薬のような官能が宿る、ダイヤモンドのリボンで飾られたピースなど登場。


フレグランスの中核をなすグラースのジャスミン、5月に花開くバラとイランイランがカラフルなジュエリーの上に咲き誇る。星、月、太陽という1932年の「ダイヤモンド ジュエリー」に登場したシンボルを想起させる花モチーフ。星を想わせるシルエットのジャスミンのフレッシュさは、ダイヤモンドを豊かな香りで包み込む。可愛らしいジャスミンがあしらわれたパールストラップのウォッチは、手首を華やかに飾る。満ちた月のような丸みを持つ5月のバラは、多数の花びらの濃淡をピンクサファイアで繊細に表現されネックレスやリング、ブローチに採用。精巧な太陽のように表現されたイランイランはダイヤモンドの滴を散りばめたように煌めく。


残り香(シヤージュ)
香りそのものを表現するために、香水のように身体の上で揺らめき溶けるような抽象的なジュエリーが完成した。ダイヤモンド、ルビー、ガーネット、イエローサファイア、ピンクとレッドのスピネルがフェミニンな表情を演出し、N°5の香水のようなゴールドのグラデーションを描くBlushing Sillage。10カラットのダイヤモンドと周囲のダイヤモンドの煌めきが胸元に反射するDiamond Sillageのネックレスは、雲のようなダイヤモンドの数々と星のようなモチーフがあしらわれたピースだ。合計350カラットものインペリアルトパーズが太陽や琥珀のように燦然と、バロックのような雰囲気を醸し出すネックレスやリングにも魅了される。

100年もの間愛され続ける、神秘的かつアイコニックなシャネル N°5が着想源となった壮麗なハイジュエリーに酔いしれて。

Chanel
シャネル カスタマーケア
TEL/0120-525-519
https://www.chanel.com

Text:Nozomi Urushibara

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