コロナ禍のアーティストたちの “いま”を伝える展覧会が開催中 | Numero TOKYO
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コロナ禍のアーティストたちの “いま”を伝える展覧会が開催中

アートディレクター・北川フラムによるインスタグラムプロジェクト「Artistsʼ Breath」を総括する展覧会「Artists’ Breath―コロナ禍の中、アーティストはいま」が開催中。千葉県の市原湖畔美術館にて、2021年6月27日(日)まで。

2020年6月15日より、北川フラムがディレクターとなってスタートしたインスタグラムプロジェクト「Artistsʼ Breath」。コロナウイルス感染拡大の影響によって、多くの芸術祭や展覧会、イベントが延期や中止となるなか、アーティストの息吹を伝えようと毎日更新された。本プロジェクトには、「房総里山芸術祭いちはらアート×ミックス」や「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」など北川が総合ディレクターを務める5つの地域芸術祭の参加アーティストから、36の国と地域による194組が登場した。 市原湖畔美術館で開催中の本展「Artists’ Breath―コロナ禍の中、アーティストはいま」では、このインスタグラムプロジェクトで投稿された約2分間の動画を、会場で一挙公開。アーティストそれぞれが異なる考えをもち、鑑賞者と同じ“いま”を生きていることを全身で体感することができる。

展示風景より。撮影 田村融市郎
展示風景より。撮影 田村融市郎

展示風景より。撮影 田村融市郎
展示風景より。撮影 田村融市郎

また北川は、コロナ禍でも移ろい続ける季節に着目し、インスタグラムプロジェクトで発信。全国各地の節気の祭りや行事にインスピレーションを得て制作された仮面や衣装も展示される。季節の移り変わりとともに自然の一部として生きてきた、日本人の生活や文化を見つめ直す試みだ。

開催中の「房総里山芸術祭いちはらアート×ミックス」の連動企画にあたる本展。地域芸術祭と併せて楽しんでみてはいかが。

※掲載情報は4月8日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

Artists’ Breath―コロナ禍の中、アーティストはいま
会期/2021年4月3日(土)〜6月27日(日)
会場/市原湖畔美術館
住所/千葉県市原市不入5-1
料金/一般 800円、大高生・65歳以上 600円
時間/10:00〜17:00(平日)、9:30〜19:00(土曜・祝前日)、9:30〜18:00(日曜・祝日)
休館/月曜日(但し、祝日の場合は翌平日)
TEL/0436-98-1525
URL/www.lsm-ichihara.jp

Text : Manami Abe

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