グザヴィエ・ヴェイヤンがペロタン東京で個展開催
世界的アーティストのグザヴィエ・ヴェイヤンによる、ギャラリーにおける日本で初めての個展「Chemin Vert」が、東京・六本木のペロタン東京にて開催中。会期は、2021年3月30日(火)〜5月15日(土)まで。
※2021年5月15日(土)に終了予定の会期が、5月29日(土)まで延長となりました。 【4月21日更新】
日本との関わり合いも深く、95年に京都のヴィラ九条山でのアーティスト・イン・レジデンスに招待されて初来日を果たして以来、約25年にわたり日本文化や職人技術、テクノロジーに大きな影響を受けた作品を数多く制作・発表している。
例えば、日本で撮影された初監督映画『Le Film du Japon』(2002年)や、09年にフランスのベルサイユ宮殿で展示を行った際には、安藤忠雄や妹島和世ら日本を代表する建築家たちをモチーフにした立体作品を発表。エスパス ルイ・ヴィトン東京では“無重力”展覧会「Free Fall」(2011年)を開催したほか、昨年には原宿駅前の商業施設「WITH HARAJUKU」に作品が常設展示されるなど、日本でも注目を集めるアーティストである。
本展では、作品の柱のひとつである彫像術と空間における身体の表現を、二次元・三次元的に実践。また、注目のシリーズ『Mobile』と『Rays』のインスタレーションや、最新作の寄せ木細工への試み、新型コロナウイルスによる外出禁止期間中に制作された新ドローイングを厳選して展示する。
また、ヴェイヤンは音楽や音への造詣も深く、第57回ヴェネチア・ビエンナーレではフランス館を機能的なレコーディング・スタジオへと一変させた作品『Studio Venezia』(2017年)を制作。今回の展示では、電子音楽作曲家エリアーヌ・ ラディーグに敬意を表した作品『Eliane』と、ドップラー効果を暗示する立体作品『Rays (Doppler)』を紹介している。
そのほか、会期中には展示作品3点を用いたデジタルワークショップも開催。詳細は公式サイトをチェックしてみよう。建築的なアート作品を通して、鑑賞者の視点や知覚に一石を投じるグザヴィエ・ヴェイヤンの展覧会。どうぞお見逃しなく!
※掲載情報は4月3日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。
「Chemin Vert」
会期/2021年3月30日(火)〜5月15日(土)
会場/ペロタン東京
住所/東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F
開館時間/火〜土 12:00〜18:00
URL/perrotin.com
※予約制 https://leaflet.perrotin.com/view/118/chemin-vert
※2021年5月15日(土)に終了予定の会期が、5月29日(土)まで延長となりました。 【4月21日更新】
Text : Akiko Kinoshita