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建築と文学のコラボレーション展@WHAT(東京・天王洲)

吉村順三 「湘南茅ヶ崎の家」 ©瀬尾憲司
吉村順三 「湘南茅ヶ崎の家」 ©瀬尾憲司

今月東京・天王洲にオープンした現代アートのコレクターズミュージアム「WHAT」にて、建築倉庫プロジェクト企画展「謳う建築」を開催中。建築と文学のコラボレーションによる、これまでにない展覧会となっている。2021年5月30日(日)まで。

アート作品の保管を主軸に、さまざまな芸術家や美術品のサポートを行っている寺田倉庫。保管されている貴重なアート資産の公開を目的とした新しい芸術文化発信施設として、現代アートのコレクターズミュージアム、「WHAT」がこの度オープンした。

現在同所にて開催中の「謳う建築」は、詩人であり建築家の立原道造の、身体を通して建築と文学を同時に作動させながら生きた精神からインスピレーションを受け企画された展覧会だ。
住まいと向き合い続けた建築家が生み出した住宅に宿る空気感や、五感を揺さぶる空間の本質について、文芸家が謳う作品を通して浮かび上がらせるという、建築と文学の領域を横断する展示構成となっている。

堀部安嗣 「我孫子の家」 ©瀬尾憲司
堀部安嗣 「我孫子の家」 ©瀬尾憲司

会場では、15名の文芸家による、これまでにない建築と文芸のコラボレーションが公開。例えば、篠原一男が設計した「谷川さんの住宅」(1974年)について、谷川俊太郎が本企画展のために新詩を創作。さらに吉村順三の住宅を詩人・蜂飼耳が、中村好文の住宅を詩人・小池昌代が体感、詩作し、能作文徳と常山未央の建築について劇作家・長塚圭史が創作するなど、見どころが盛りだくさんだ。文芸家の紡ぐ言葉からは、人々が住まう空間に対する眼差しを豊かにする機会を創出するだろう。
なお、住宅の設計プロセスにおけるスタディ模型20点以上や、スケッチ、図面、映像も公開。年月を経た住まいを体感すると同時に、空間を生み出す過程の身体性に迫るという。

佐藤研吾 「シャンティニケタンの家」 模型 ©In-Field Studio
佐藤研吾 「シャンティニケタンの家」 模型 ©In-Field Studio

高野保光 「つづら折りの家」粘土によるプロセス模型 ©井上裕太
高野保光 「つづら折りの家」粘土によるプロセス模型 ©井上裕太

またWHATでは、オープニングとなる展示「-Inside the Collector’s Vault, vol.1-解き放たれたコレクション」展も同時開催中だ。2名のコレクターが収集した、新作、未公開作品を含む約70点にわたるコレクションに焦点を当て、現代アートの魅力に迫る。こちらも合わせてお見逃しなく。

川内理香子, “Forest of the night”, 2019 ©Rikako Kawauchi Courtesy of WAITINGROOM  Photo by Shintaro Yamanaka (Qsyum!)
川内理香子, “Forest of the night”, 2019 ©Rikako Kawauchi Courtesy of WAITINGROOM  Photo by Shintaro Yamanaka (Qsyum!)

“Slash with a Knife”, 1998 ©Yoshitomo Nara  Photo by Keizo KIOKU
“Slash with a Knife”, 1998 ©Yoshitomo Nara  Photo by Keizo KIOKU

「謳う建築」
会期/2020年12月12日(土)〜2021年5月30日(日)
会場/WHAT 展示室1階
住所/東京都品川区東品川 2-6-10 寺田倉庫G号
時間/火~日曜11:00~19:00(最終入場18:000)※毎週火曜日16:00よりギャラリーツアーを開催。
休館/月曜※祝日の場合、翌火曜休館
料金/一般1200円、大学生・専門学校生 700円、中高校生 500円、小学生以下 無料 ※「-Inside the Collector’s Vault, vol.1-解き放たれたコレクション」展の観覧料を含む ※オンラインチケット制
URL/what.warehouseofart.org/exhibitions_events/utaukenchiku/

Text:Akane Naniwa

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