シャネルN°5新フィルムがついに解禁! マリオン・コティヤールのインタビューも | Numero TOKYO
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シャネルN°5新フィルムがついに解禁! マリオン・コティヤールのインタビューも

来年、誕生100周年を迎えるシャネルのアイコニックな香り、N°5の新フィルムがついに公開に。監督を務めたのはヨハン・レンク、主演は新しい広告キャンペーンのブランドアンバサダーとなったフランス女優、マリオン・コティヤールだ。

今回のフィルムのテーマは、“オーヴァー・ザ・ムーン”。月の引力に応えて、太陽のように輝くエネルギーを持つ現代女性を、“月”を舞台に描いている。演じた女性についてマリオン・コティヤールはこう語る。 「監督とフィルムについて話し合い始めた時、私たちは今の瞬間を生きたいと望む女性を想定しました。自分の感情をとても自由に表現できる、喜びに満ちた女性です。私自身も楽しくポジティブで、自由な人生の道程を辿ろうと努力しています。この女性は私たちに、どんなことにも可能はあり、夢だって叶えられるもの、と語りかけていると思います」

エトワールダンサーのジェレミー・べランガールとの華麗なダンスも披露しているマリオン。「ふたりの登場人物が踊り始めると、ふたりの力がひとつになるのです。恋しているときに感じる素敵なイメージです。このフィルムは、夢の間そしてダンスの間の一瞬に、とても強く結びつく、ふたりの人間のパワーの結合を表現しています。愛があり、喜びがあり、助け合いがあり… そして誘惑があります。ふたりの体はお互いの存在を認め合い、惹きつけ合います。このフィルムを観る方々が、ご自身の愛に対する考えとフィルムとを結びつけることができるだろうと信じています」

もう一つ注目したいのがマリオンが着用するドレス。シャネルのアーティスティック・ディレクターであるヴィルジニー・ヴィアールによるドレスは、刺繍が施された金色のレースでできたもの。どんな動きにもぴったりと寄り添い、ラグジュアリーなセカンドスキンというべきドレスだ。1937年にセシル・ビートンが撮影した、マドモアゼル シャネルが着ていたドレスから着想を得たという。「マリオンがドレスを自分のものと感じ、自由に踊れるよう、彼女に合わせて創っていきました」

ドレスのビハインドシーンはこちらから。

職人の手により花と葉をモチーフにした刺繍を施し、繊細な動きに寄り添うこのドレスは、シャネルとルサージュのアトリエにて900 時間以上をかけて創られたもの。マリオン・コティヤールも「優美な宝石のようなドレスですが、動いたり、踊ったり、走ったりしやすく、動きと自由を表現しています。とてもシャネル的なドレスです!」

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最後に、マリオンにとってNo5とはどんな存在?「N°5 とはすぐに繋がりを感じました。その香りの構成は謎に満ちていますが、ボトルはモダニズム絵画のように研ぎ澄まされています。N°5 は今では香りの正統と見られていますが、その独創性は変わりません。しかも時を超えたタイムレスな存在。ですから、このアイコニックな香りのストーリーを輝かし続ける役割を得て、私はとても幸運だと感じています」

エレガントで空想的なパドドゥを踊りながら互いに魅了し合い、恋人たちは一つになる。ひとりの女性が持つ力が、夢を現実にする―――その力こそ、N°5 の香りが持つ力である、というメッセージを秘めるこのフィルム。その麗しい世界観をこころゆくまで堪能して。

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シャネル カスタマーケア
TEL/0120-525-519

Photos: Courtesy of Chanel

Text: Naho Sasaki

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