電子ゴミをアートに変え、社会問題に挑む長坂真護の個展
スラム街に積み上がった電子ゴミを用いて作品をつくるなど、アートの力で社会問題を解決する試みを続ける、美術家の長坂真護。新刊書籍の発行と同日スタートとなる、大阪の阪急うめだ本展にて個展を開催中。
経営していたアパレル企業の倒産から、海外での路上絵描きなどを経て、環境活動家/新進気鋭の美術家へ転身。現在は、ガーナのスラム街に積みあがる先進国の電子ゴミをアートに生まれ変わらせ、それらの作品から生まれる利益を資金として、10年後には現地に電子ゴミのリサイクル工場を建設するという目標を掲げている、美術家の長坂真護(MAGO)。その驚くべき行動力と表現力で注目度急上昇中のアーティストだ。本誌で紹介した記事はこちら。
そんな長坂の新刊書籍『君の行動に愛はあるか?』の発行と同日である10月21日(水)より、阪急うめだ本店にて個展「Still A Black Star」が開催中だ。
本展では、世界でも有数の「電子機器の墓場」と言われるガーナのスラム街、アグボグブロシーで集められた電子廃棄物を活用して制作した新作約150点が公開。この地の貧困と環境問題をアートの力で変えようとしている、長坂の力強い思いが込められている。
これまでTwitterで発信した日々の言葉を収録した新刊書籍に合わせ、長坂真護の活動に改めて注目を! 個展は11月9日(月)まで。
⻑坂真護展 “Still A Black Star”
会期/2020年10月21日(水)〜11月9日(月)
会場/阪急うめだ本店 9 階 ギャラリー・アートステージ
住所/大阪府大阪市北区角田町8−7
時間/10:00~20:00 ※阪急うめだ本店の営業時間に準ずる / 催し最終日は18:00閉場
URL/www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/gallery_nagasakamago/index.html
Text:Akane Naniwa