写真家・石元泰博の生誕100年記念展が開幕 | Numero TOKYO
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写真家・石元泰博の生誕100年記念展が開幕

日本の写真史における重要な写真家の一人、石元泰博(いしもと・やすひろ)の大規模回顧展が開催中。東京・恵比寿の東京都写真美術館にて、2020年11月23日(月・祝)まで。

『シカゴ 街』(1959-61年) 東京都写真美術館蔵 ©高知県, 石元泰博フォトセンター
『シカゴ 街』(1959-61年) 東京都写真美術館蔵 ©高知県, 石元泰博フォトセンター

石元泰博は1921年、アメリカ・サンフランシスコ生まれ。終戦後にシカゴのインスティテュート・オブ・デザイン (通称:ニュー・バウハウス)で、写真技法や造形的感覚を学ぶ。バウハウスの流れをくむ近代的な視点から撮影された代表作「桂離宮」シリーズをはじめ、丹下健三や磯崎新、内藤廣などの建築作品を数多く撮影したことでも知られるその功績は、文化功労者への選出や旭日重光章の受章(追贈)などを通じて、現在に至るまで広く讃えられている。

『シカゴ 街』(1959-61年) 東京都写真美術館蔵 ©高知県, 石元泰博フォトセンター
『シカゴ 街』(1959-61年) 東京都写真美術館蔵 ©高知県, 石元泰博フォトセンター

『桂離宮 中書院東庭から楽器の間ごしに新御殿を望む』(1981-82年) 東京都写真美術館蔵  ©高知県, 石元泰博フォトセンター
『桂離宮 中書院東庭から楽器の間ごしに新御殿を望む』(1981-82年) 東京都写真美術館蔵 ©高知県, 石元泰博フォトセンター

そして現在、石元の多彩なキャリアを振り返る、過去最大規模の回顧展が開催されている。2021年に生誕100年を迎えることを記念した本展「生命体としての都市」では、シカゴと東京を往還することで構築した石元独自の“生命体としての都市観”にフォーカスし、ミッドキャリアから晩年までの作品に注目。都市に暮らす人々の風景やポートレート、色彩豊かな「多重露光」シリーズなど、選りすぐりの166点が紹介される。

なお、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーでは、共同企画として10月10日(土)から「生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代」が開催。こちらもお見逃しなく。

 

※掲載情報は10月7日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

生誕100年 石元泰博写真展 生命体としての都市
会期/2020年9月29日(火)〜11月23日(月・祝)
会場/東京都写真美術館 2階展示室
住所/東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
入場料/一般 700円、学生 560円、中高生・65歳以上 350円
時間/10:00~18:00(最終入館17:30まで)
休館/10月19日(月)、11月2日(月)、11月16日(月)
TEL/03-3280-0099
URL/topmuseum.jp/

Text : Manami Abe

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