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東松照明「プラスチックス」展がオンラインで公開中

東松照明 『Plastics, Kujukuri Beach, Chiba』 (1987-89年) Courtesy of MISA SHIN GALLERY
東松照明 『Plastics, Kujukuri Beach, Chiba』 (1987-89年) Courtesy of MISA SHIN GALLERY

東京・南麻布のMISA SHIN GALLERYにて、会期半ばで休止となった東松照明の展覧会「プラスチックス」が、オンライン上で公開中。緊急事態宣言により外出自粛が続くなか、ネットで鑑賞できる機会が提供されている。

Tomatsu Shomei’s solo exhibition, “Plastics” at MISA SHIN GALLERY, 2020 Photo by Keizo KIoku Courtesy of MISA SHIN GALLERY
Tomatsu Shomei’s solo exhibition, “Plastics” at MISA SHIN GALLERY, 2020 Photo by Keizo KIoku Courtesy of MISA SHIN GALLERY

東松照明(1930-2012年)は、1960年代初頭から米軍基地や被爆地としての長崎など社会的な対象をテーマとし、戦後の日本を見つめ続けた日本を代表するフォトグラファー。ニューヨークのメトロポリタン美術館や、サンフランシスコ近代美術館、東京都写真美術館ほか、国内外で数々の個展が開催され、今年6月には、パリのヨーロッパ写真美術館にて森山大道との2人展が開催される予定だ。

東松照明 『Plastics, Kujukuri Beach, Chiba』 (1987-89年) Courtesy of MISA SHIN GALLERY
東松照明 『Plastics, Kujukuri Beach, Chiba』 (1987-89年) Courtesy of MISA SHIN GALLERY

東松は、86年の心臓バイパス手術をきっかけに、療養のため千葉の一宮町に転居。重いカメラを持って撮影することがままならなくなった彼は、近くの九十九里浜に打ち上げられたプラスチックの漂着ゴミを撮影し始める。波に揉まれてもなお鮮やかな色をとどめるプラスチックボトル、砂に埋もれた手袋やポリ袋、もげた人形の手。これらの残骸と波が引いたあとの砂紋を被写体として、黄昏の薄光のもと撮影された作品は、ゴミがあたかも永遠の命を与えられた静物画のような荘厳さを放つ。

東松照明 『Plastics, Kujukuri Beach, Chiba』 (1987-89年) Courtesy of MISA SHIN GALLERY
東松照明 『Plastics, Kujukuri Beach, Chiba』 (1987-89年) Courtesy of MISA SHIN GALLERY

これまで日本で紹介される機会の少なかった12点のカラー写真から構成される本展を、この機会にぜひオンラインで堪能してみてはいかが?

※掲載情報は4月15日時点のものです。
最新情報は公式サイトをチェックしてください。

東松照明「プラスチックス」
URL/misashin.com

Text : Akiko Kinoshita

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