横尾忠則が愛猫「タマ」に捧げる画文集 | Numero TOKYO
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横尾忠則が愛猫「タマ」に捧げる画文集

「この絵はアートではない。猫への愛を描いた」ーー日本が誇る世界的アーティストの横尾忠則が描かずにいられなかった91枚もの絵。亡くなった愛猫「タマ」をめぐる傑作画文集『タマ、帰っておいで』が刊行された。

横尾忠則 photo:三部正博
横尾忠則 photo:三部正博

2014年に亡くなったその日から描き始めたというタマの姿。横尾のツイッターやブログにもたびたび登場しているタマは、彼のファンなら誰もが知る“有名猫”で、その溺愛ぶりも有名だった。ノラ猫として庭先に現れてから15年間、彼とその家族の癒しとなり心の支えとなってきた。

ただひたすらにタマへの愛と鎮魂の意を込めて描き溜めた作品は、当初誰の目にも触れる予定ではなかったという。しかし、今年で七回忌を迎えることをきっかけに刊行が決定。その渾身の画文集には、横尾が折々に綴ったタマに関する文章、日記も掲載。生前から亡くなったのちの2018年まで、喪失感、寂しさ、感謝の気持ち、楽しかった思い出など、横尾の愛にあふれるタマへの率直な言葉の数々が心に響く。

「愛」とは、「生きる」とは、「死」とは、一体なんなのかを問いかける画文集。すべてのアートファンに、そしてすべての猫好きにオススメの1冊。

また、タマを描いた絵画の全作品を公開する個展「横尾忠則 REQUIEM タマ、帰っておいで」も今後開催を予定している。

※掲載情報は4月6日時点のものです。
最新情報は公式サイトをチェックしてください。

「タマ、帰っておいで」
定価/本体¥2,200(税別)
発売日/2020年4月1日(水)
URL/bookclub.kodansha.co.jp

Text : Akiko Kinoshita

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