Art / Post
1936年、韓国生まれ。60年代後半の美術表現動向「もの派」の筆頭格として、日本の現代アート創世記を導いたアーティスト・李禹煥。現在でも精力的に活動を続け、2011年にグッゲンハイム美術館、14年にヴェルサイユ宮殿で個展を開催。19年はポンピドゥー・センター=メス(フランス)での回顧展が行われ、近年ますます国際的に高く評価されている。
絵画のみで構成された本展では、2000年以降から取り組んでいる「Dialogue」(対話)シリーズの最新作が展示される。グレーの単色のみで始まった本シリーズだが、約20年の時を経て色彩豊かに展開されている。
李の絵画作品は、「描かれるものと描かれていないものが共鳴し合い絵画になる」というコンセプトに基づいており、鑑賞者に白い余白を強く意識させる。人工的に作られるもの、人の手でしか作り出せないもの、自然にしか発生し得ないものの関係性が、常に作家の中で重要な要素になっている。
会場は、200年の歴史を持つ由緒ある銭湯を改装したギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE」。柔らかな自然光が差し込む空間で、 アートを楽しんでみてはいかが。
「もの派」リー・ウーファン シリーズ最新作の絵画展開催
「もの派」を代表する現代アーティスト・李禹煥(リー・ウーファン)の絵画展が開催。東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSE(スカイザバスハウス)で2020年4月25日(土)まで。
李 禹煥『Dialogue』(2018) 写真:表 恒匡 協力:SCAI THE BATHHOUSE
※掲載情報は3月10日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
李 禹煥 絵画展
会期/2020年3月6日(金)〜4月25日(土)
会場/SCAI THE BATHHOUSE
住所/東京都台東区谷中6-1-23 柏湯跡
入場料/無料
時間/12:00〜18:00
休館/日・月曜日、祝日
TEL/03-3821-1144
URL/www.scaithebathhouse.com/
Text : Manami Abe