ピエール=エリィ ド ピブラック展 「In Situ」 | Numero TOKYO
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ピエール=エリィ ド ピブラック展 「In Situ」

©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’
©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’

人並み外れた肉体と精神が織りなす、究極の総合舞台芸術――バレエ。その頂点に立つパリ・オペラ座バレエ団の舞台裏で撮影された「In Situ」3部作。絵画のごとく美麗なるダンサーたちの姿が、この春、日本へ初上陸を果たす。(『 ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年4月号掲載)

「Confidences」シリーズより。©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’
「Confidences」シリーズより。©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’
パリ中心部、ネオ・バロック様式の装飾美に輝くガルニエ宮(オペラ座)と、バスティーユ広場を望むオペラ・バスティーユ(新オペラ座)。ここを拠点とするのが、栄光の歴史とともにバレエ界へ君臨するパリ・オペラ座バレエ団。極限まで研ぎ澄まされた身体と、華麗にして洗練を極めた表現力で、世界最高の舞台へと臨むダンサーたち。そこに一人、影のように付き従い、レンズを向ける姿があった。
「Confidences」シリーズより。©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’
「Confidences」シリーズより。©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’
ピエール=エリィ・ド・ピブラック、1983年パリ生まれ。祖父の影響で写真の道を志し、一つの主題に専心して取り組むスタイルを確立。その彼がオペラ座の舞台裏へ日参したのは、2013〜15年のこと。無音撮影が可能なカメラと特殊レンズを手に空間へ溶け込み、情感あふれる姿を捉えた「Confidences」。薄暗い照明に幻想的な残像が浮かび上がる「Catharsis」。そして、壮麗なるガルニエ宮の空間にダンサーを配した「Analogia」。

「Catharsis」シリーズより。©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’
「Catharsis」シリーズより。©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’

これらシリーズからなる「In Situ」3部作が、シャネル・ネクサス・ホールに初上陸を果たす。類いまれなる観察眼と情熱の下に写し出された、パリ・オペラ座バレエ団の目覚ましき姿。その絵画のような美の輝きを前に、あなたは何を感じるだろうか。

「Analogia」シリーズより。©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’
「Analogia」シリーズより。©Pierre-Elie de Pibrac/Agence Vu’

ピエール=エリィ ド ピブラック展「In Situ」
会期/3月11日(水)〜3月27日(金)
会場/シャネル・ネクサス・ホール
住所/東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F ☎03-3779-4001 
https://chanelnexushall.jp/program/2020/operadeparis/

※本展覧会は4月18日(土)〜5月17日(日)の間「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」のプログラムとして京都へ巡回予定でしたが、9月19日(土)〜10月18日(日)に順延となりました。詳しくは「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」公式サイトをご参照ください。

※4月5日(日)までの開催予定から会期短縮となりました。(3月27日追記)

Edit & Text:Keita Fukasawa

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