Art / Post
窓研究所が主宰し、窓をアカデミックに探究する学際的な取り組みとして10年以上の研究蓄積を持つ「窓学」に基づいた、「窓」をテーマにした展覧会が東京国立近代美術館でスタート。このようなテーマで展覧会が開催されるのは、日本初の試みとなる。
本展では、アンリ・マティスやパウル・クレー、マルセル・デュシャンといった20世紀の巨匠から、マルセル・デュシャン、ヴォルフガング・ティルマンスなど現代美術の巨匠、ル・コルビュジエやルイス・カーンといった名だたる建築家による作品が公開。117点の作品の中でも、ゲルハルト・リヒターの超重量級立体作品『8枚のガラス板』(2012年)は必見だ。さらに東京国立近代美術館前庭には、建築家・藤本壮介による『窓に住む家/窓のない家』が出現するなど、見どころが盛りだくさん。窓を切り口に建築とアートの歴史をたどる年表を読みながら、造詣を深めていくのもおすすめだ。
マティスからデュシャンまで。「窓」をテーマに117点が公開
東京・竹橋の東京国立近代美術館にて、「窓」をテーマにジャンルを横断する日本初の試みとなる展覧会「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」がスタート。古今東西、世代もさまざまな作品に潜む、窓の魅力とは? 2020年2月2日(日)まで公開。
アンリ・マティス 『待つ』1921-22年 油彩・キャンバス 61×50cm 愛知県美術館
藤本壮介『窓に住む家/窓のない家』2019年 Photo: DAISUKE SHIMA
ナム・ジュン・パイクとジョン・ゴドフリー『グローバル・グルーヴ』1973年 ヴィデオ 28分30秒 東京国立近代美術館©Electronic Arts Intermix(EAI), New York
ゲルハルト・リヒター 『8 枚のガラス』 2012年 ガラス、スチール構造物 230×160×378cm ワコウ・ワークス・オブ・アート ©Gerhard Richter, courtesy of WAKOWORKS OF ART Photo: Tomoki Imai
ホンマタカシ Camera Obscura - thirty six views of mount fuji Waseda, 2019 2019年 100.0×79.1cm 個人蔵
2020 年7月11日(土)から丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川県)にも巡回する。奥深い「窓」の魅力を感じてみて!
「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」
会期/2019年11月1日(金)〜2020年2月2日(日)
会場/東京国立近代美術館
住所/東京都千代田区北の丸公園3-1
時間/10:00〜17:00、金・土曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
料金/一般1,200(900)円、大学生700(500)円※高校生以下および 18 歳未満、障害者手帳をご提示の方とその付添者(1 名)は無料
※()内は 20 名以上の団体料金。いずれも消費税込
※無料観覧日:11 月 3 日 [日・祝] 文化の日
休館/月曜日(ただし11月4日、1月13日は開館)、11月5日(火)、年末年始(12月28日(土)〜2020年1月1日(水・祝))、1月14日(火)
電話/03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL/www.momat.go.jp/
Text:Akane Naniwa