『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、未公開シーンを追加で再上映へ
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、10分の未公開シーンを追加して北米で再上映される。
同クエンティン・タランティーノ監督作の配給会社であるソニー・ピクチャーズによると、劇場版からはカットされていた4シーンが新たに加えられるという。 同社のエイドリアン・スミス氏は今回の再上映についてこう話している。「観客のこの映画に対する反応は素晴らしいものでした。劇場の大スクリーンというこの映画を観ていただくべき形態で、クエンティン・タランティーノによる60年代の風景や音を追加してまたこの映画をご覧になっていただく新たな機会を提供できることを楽しみにしています」
同作品は、チャールズ・マンソン率いるカルト集団メンバーによるシャロン・テート殺人事件が起こった60年代の変わりゆくハリウッドを背景に、レオナルド・ディカプリオ演じる落ち目の俳優リック・ダルトンと、その長年のスタントマンであるブラッド・ピット演じるクリフ・ブースが、居場所を見つけようとする姿を描いており、リックの隣に映画監督ロマン・ポランスキーとその妻であり新進女優であったシャロンが引っ越してくるというストーリーになっていた。
タランティーノは以前、この映画でシャロンを墓石から救出したいとDGAポッドキャスト出演時に話していた。「これは一部始終シャロンのことを描いているわけじゃないが、彼女に関してまだ知られていない部分があると思う。彼女を墓石から救出するということに関して言えば、この映画はそれを果たしている。少しではあるが、重要なステップだ」
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』はアカデミー賞受賞が期待されており、ソニーはブラッドが助演男優賞に、ディカプリオが主演男優賞にノミネートされるようキャンペーンを推し進めてゆくことを明らかにしている。