ステラ・マッカートニー、サステイナブル・ファッションの原点は両親
ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)のサステイナブルなファッションへの熱意は幼少期に形成されたものだという。
持続可能なものを使おうと、精力的な活動を見せるステラだが、その発端は両親のポール・マッカートニーと故リンダから受けた多大な影響だったそうだ。 パリ・ファッション・ウィークでの自身のショーの前に行われた円卓討論でステラはこう話す。 「仕事場で私が毎日やっているのは、ファッション業界をより良い実践の場にすること。私は恵まれていました。有機農場で育ち、そこで季節の移り変わりを見ていましたし、両親はベジタリアンで、チェンジエージェント(変革者)でした。私は彼らと同じように既に世界を見ていたのです」 「その姿勢を私は仕事に持ち込み、幸い自分がボスでした。本当に幸運でした」「ファッション業界で働きたい今の人は、倫理を持った会社で仕事をしたいと希望しています。これから5年、10年、15年とその数は更に多くなるでしょう」
そして今、サステナビリティは最前線を走り、ファッションデザイナーは自問自答をしなければいけないとして、「古い服を如何にして新しいものにするか?それをどのようにビジネスにするか?そういったことこそが、これからファッション業界が真剣にやっていかなくてはいけないこと。再販、レンタルファッションやヴィンテージといったものです。このような会話が最前線にあるべきなのです」と説いたステラは、その姿勢をより昔の世代にも伝えるべきだとして、「(環境配慮を装おう欺瞞的態度の)グリーンウォッシングが巷にはびこっています。故に若者はもちろん、本当に彼らが実感し自分のこととして考えていることを望みますが、少し上の世代の方々にどうやって気づかせることができるか?それに答える事ができる人は首相に立候補すべきですね!」と続けていた。