人気アーティスト・加藤泉の大規模個展@原美術館 | Numero TOKYO
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人気アーティスト・加藤泉の大規模個展@原美術館

原美術館での展示風景 Photo: Yusuke Sato. Courtesy of the artist and Hara Museum ©️2019 Izumi Kato
原美術館での展示風景 Photo: Yusuke Sato. Courtesy of the artist and Hara Museum ©️2019 Izumi Kato

美術家の加藤泉による大規模個展が開催中。東京・品川の原美術館と群馬・渋川のハラ ミュージアム アークにて、2020年1月13日(月・祝)まで。

1969年、島根県生まれ。東京と香港を拠点に活動する、画家であり彫刻家の加藤泉。原始美術を思わせるミステリアスで力強い人物表現で知られる加藤は、90年半ばより絵画作品を発表。2000年代からは木彫も手がけ、07 年のヴェネチアビエンナーレ国際美術展への招聘をきっかけに国際的な評価を獲得した。近年は、ソフトビニールや石、ファブリックなどの素材を用いたインスタレーションを展開する一方で、新たに版画制作に取り組むなど、意欲的に活動を続けている。

『無題』(2004年) Photo: Tsuyoshi Saito ©2004 Izumi Kato
『無題』(2004年) Photo: Tsuyoshi Saito ©2004 Izumi Kato

『無題』(2019年) Photo: Kei Okano ©2019 Izumi Kato
『無題』(2019年) Photo: Kei Okano ©2019 Izumi Kato

そして現在、加藤の個展が原美術館で開催されている。東京では初の大規模個展となる本展「加藤泉−LIKE A ROLLING SNOWBALL」では、新作の絵画や彫刻作品を含む69点を展示。個人邸宅として建てられた原美術館の建築空間と対話するように、大判のファブリックを用いたインスタレーションなどが展示されている。
さらに本展は、別館のハラ ミュージアム アーク(群馬)でも7月から開催中。こちらで展示されているのは、初期作品から近作、作家秘蔵の未発表作品を含む145 点! 圧倒的なスケールで、四半世紀にわたる作家の活動を網羅している。

まったく異なる展示空間を会場に、加藤泉の全貌をひもとく本展を、どうぞお見逃しなく。

 

加藤泉 – LIKE A ROLLING SNOWBALL

会期/2019年8月10日(土)〜2020年1月13日(月・祝)
会場/原美術館
住所/東京都品川区北品川 4-7-25
入場料/一般 1100 円、大学生・高校生 700円、小・中学生 500円
時間/11:00〜17:00(祝日を除く水曜日は20:00まで)入館は閉館の30分前まで
休館/月曜日(9月16日、23日、10月14日、11月4日、2020年1月13日は開館)、2019年9月17日、24日、10月15日、11月5日、年末年始:2019年12月26日(木)〜2020年1月3日(金)
TEL/03-3445-0651(代表)
URL/ www.haramuseum.or.jp

会期/2019年7月13日(土)〜2020年1月13日(月・祝)
会場/ハラ ミュージアム アーク
住所/群馬県渋川市金井2855-1
入場料/一般 1,100円、大高生 700円、小中生 500円
時間/9:30〜16:30 入館は閉館の30分前まで
休館日/木曜日(1月2日は開館))
TEL/0279-24-6585

 

Text : Manami Abe

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