ケイティ・ペリー、『ダーク・ホース』の盗作裁判で敗訴。賠償金3億円を命じられる!
ケイティ・ペリー(Katy Perry)のヒット曲『ダーク・ホース』がキリスト教信仰のラップソングをコピーしたとして、ケイティ側が敗訴した件で賠償金の総額が278万ドル(約2億9000万円)に上ることがわかった。
2014年にビルボードホット100で4週に渡りトップを飾った同曲だが、先日ロサンゼルスの裁判所が、2008年のクリスチャンラップの『ジョイフル・ノイズ』の盗作と判決、作曲者のフレーム側の勝訴が決まっていた。 そして今回賠償金の詳細が明かされ、ケイティ本人が55万ドル(約5800万円)、所属レーベルのキャピタル・レコ―ドが約130万ドル(約1億4000万円)、同曲に参加したマックス・マーティンらプロデューサー陣が25万3000ドル(約2700万円)、ドクター・ルークの制作会社KASZマネーが18万9000ドル(約2000万円)、ルーク本人も6万1000ドル(約650万円)の支払いが命じられる運びとなった。
本名マーカス・グレイことフレームの弁護士らは2000万ドル(約21億円)もの賠償金を要求していたが、今回の判決に満足しているようで、その1人マイケル・A・カン氏はこう声明を発表している。「我々の顧客はこの裁判を5年前に起こし、その価値ある作品を認可なしに使用されたとして正義と公平な補償を求めていました」「今日まで長く困難な道のりでしたが、正義が下され非常に喜ばしい気持ちでいます」
また、今週原告の勝訴が決まった際、ケイティら被告の弁護士らは裁定額の36万ドル(約3800万円)に関して異議を唱え、「音楽における基本的な枠組みである型を自分たちの所有物だとしているのです。音楽のアルファベットは全ての人のものではないでしょうか」と反論していた。そして今回278万ドルの賠償金の決定を受け、ケイティの弁護士クリスティーヌ・レペラド氏は、「『ダーク・ホース』の制作陣は、今回の判決を正義が捻じ曲げられたと考えています」と答えている。
今回の裁判で、ケイティと『ダーク・ホース』の6人の共同作曲者らは、『ジョイフル・ノイズ』について一度も聴いたことがないと主張、一方、原告側はケイティが、教会やゴスペル音楽でキャリアを開始したと指摘するなどしていた。
また公判中、裁判所内で、その曲が流される予定だったが、スピーカーに不具合が起き、ケイティ本人が歌いましょうかと提案し笑いが起きた場面もあったという。『ダーク・ホース』は2013年のアルバム『プリズム』からのシングルカット、世界で1300万枚以上の売り上げを記録している。