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原宿はいつ「若者の街」になったのか?

ファッションの街として、世界的にも有名になった原宿。静かな住宅街だった街が、どのようにファッションの街になったのか。原宿の原風景を70年代を原宿で過ごしたクリエイターが綴る『70s原宿 原風景』(DU BOOKS)が発売。

いつの時代も若者を魅了する街・原宿。東京のファッションやユースカルチャーを語る上で、この街は欠かすことができない重要な場所だ。しかし、原宿は最初から若者の街だったわけではなかった。戦後しばらくは閑静な住宅街であり、地元の住民のための商店街や、代々木のワシントンハイツに駐在する米軍の家族のためのお店がいくつかあるだけだった。その頃、明治神宮前交差点にあった「原宿セントラルアパート」(現・東急プラザ表参道原宿)に、若いクリエイターが集まるようになった70年代から、私たちの知る原宿へと変貌していく。

『70s原宿 原風景』編著・中村のん(DU BOOKS)巻頭ページより。写真:染吾郎
『70s原宿 原風景』編著・中村のん(DU BOOKS)巻頭ページより。写真:染吾郎

『70s原宿 原風景』(DU BOOKS)は、スタイリスト/エッセイストとして活躍する中村のんの呼びかけによって、その時代の原宿を知る45人がエッセイを寄稿。元祖スタイリストの高橋靖子や、写真家の伊島薫、ミュージシャンの故・中西俊夫、藤原ヒロシなどが、何かが起こりそうな熱気に満ちていた時代の原宿を語る。

『70s原宿 原風景』編著・中村のん(DU BOOKS)P.116-P.117より。
『70s原宿 原風景』編著・中村のん(DU BOOKS)P.116-P.117より。

「原宿のブティック」の章では、「MILK」の創業者の一人、安田あけみ、デザイナーの横森美奈子、スタイリストの山本ちえが、原宿から生まれたブランドについて語る。他にも伝説的な喫茶店「レオン」、原宿のシンボルだった「セントラルアパート」や「原宿と音楽」「原宿変遷」など、貴重な時代の証言や写真が満載。

世界的な観光地にもなった「Harajuku」。目まぐるしく変化するこの街はどのように生まれ、今後はどうなってしまうのか。2020年オリンピック/パラリンピックを前に激変する今、読んでおきたい一冊だ。

『70s原宿 原風景』

編著/中村のん
価格/¥2,200
発行/DU BOOKS

Text:Miho Matsuda

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