グレース・ケリーの展覧会、ディオール美術館で開催
グレース・ケリー(Grace Kelly)が生前所有したドレスの数々が、 クリスチャン・ディオール美術館に飾られる。
生前グレースは同ブランドと密な関係を築いてたが、生誕90周年となる今年、グレースのアイコニックなスタイルを記念した展覧会が開催される運びとなった。
陳列予定のドレスは85種類、グレース個人のコレクションで、1982年の自動車事故で没後もモナコ大公宮殿で大切に保管されていたものが披露される。
今回の展覧会の企画に携わったファッション史学者フローレンス・ムラー氏はWWDにこう話す。
「(当時のディオールのクリエイティブ・ディレクター)マーク・ボーハンはグレースの役どころを完璧に理解していました。スタイリッシュでありながら礼儀正しさも併せ持つといったことです。グレースが王妃となるまで、モナコ公室は私事を公にしていませんでした。王妃たちも公に姿を余り現さず、メディアによって写真を撮られることもなかったのです。グレースはその伝統の転換期となりました。ルールが真に変革したのです」
女優として伝説のキャリアを築いていた時からグレースは同ブランドの服を愛用、1956年にレーニエ3世と結婚してモナコ王妃となってからもその贔屓は変わらなかったようで、ニューヨークでの婚約祝賀会でのドレスや、王妃としての初ポートレート写真でも同ブランドのドレスを纏っていた。
今回の展覧会『グレース・オブ・モナコ プリンセス・イン・ディオール』は、フランス、グランヴィルにあるミュゼ・クリスチャン・ディオールにて4月27日から11月17日まで開催される。
Photo: bangshowbiz