貴重な映画も公開。ジョゼフ・コーネル展 @ DIC川村記念美術館
「箱」の作品で知られ、多彩なコラージュ作品、映像の仕事などでも評価の高いアーティスト、ジョゼフ・コーネル(Joseph Cornell)。千葉県にあるDIC川村記念美術館にて、彼の作品の魅力や、制作に向かう姿勢、人物像にも迫る展覧会が開催中だ。
ニューヨークの古書店や雑貨店で探し求めたという、書物の切り抜きや絵画の複製写真、コーディアル・グラスやコルク球といった小物などを、手製の木箱におさめた「箱」の作品でよく知られるアーティスト、ジョゼフ・コーネル(1903-1972)。さらに、独自の手法でつくりあげた平面コラージュ作品も数多く手がけている。
本展には、そんな「箱」やコラージュ作品約50点が集結する。また、これまで紹介される機会が少なかった、彼の映画も上映。既成の映画フィルムの断片をコラージュした作品や、ニューヨークの街中を舞台に撮影した作品を監督するなど、映像の仕事も手がけていたコーネル。戦後アメリカを中心に展開した、実験映画の先駆者としても評価を得ている。
そのほかにも、コーネルがデザインした雑誌などの印刷物や、日記や構想ノート、手紙など資料も公開され、幅広い仕事に通ずる精神と、コーネルの人となりにも迫る。ジョゼフ・コーネルのさまざまな魅力を再発見してみては?
ジョゼフ・コーネル「コラージュ&モンタージュ」
会期/2019年3月23日(土)〜6月16日(日)
会場/DIC川村記念美術館
住所/千葉県佐倉市坂戸631
休館/月(ただし4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
時間/9:30〜17:00(入館は16:30まで)
料金/一般 ¥1,300、学生・65歳以上 ¥1,100、小中高 ¥600
電話/050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL/kawamura-museum.dic.co.jp/
Text:Akane Naniwa