シャネル銀座にて“性”をテーマに写真と春画の展覧会がスタート | Numero TOKYO
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シャネル銀座にて“性”をテーマに写真と春画の展覧会がスタート

Kaitlin & John, 2016 © SP2X
Kaitlin & John, 2016 © SP2X

パフォーマンスアーティストであり、写真家のピエール セルネの写真作品「Synonyms(同義語)」と、春画の展覧会「ピエール セルネ & 春画」が東京・銀座にあるシャネル・ネクサス・ホールにて2019年4月7日(日)まで開催中。フランス人アーティストによる写真作品と、江戸時代に描かれた春画の共通点とは?

今回展示される「Synonyms (同義語) 」シリーズは、民族的に異なる背景を持つ、個人あるいはカップルのヌードを被写体としたもの。とはいえ写っているのは生々しい肉体ではなく、モノクロのシルエットによる抽象的な作品だ。各作品のタイトルのみが、そこに写る人々の性別や国籍、文化的背景を推測することができる手がかりだという。

Yumiko & Ana, 2017 © SP2X
Yumiko & Ana, 2017 © SP2X

また会場ではセルネの写真作品とともに、浦上蒼穹堂・浦上満コレクションから鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎らの春画が展示される。江戸時代に浮世絵のひとつとして多くの絵師によって描かれ、人間の性愛がユーモアたっぷりに描かれた春画は「笑い絵」として親しまれてきた。

喜多川歌麿「歌まくら」 天明8年(1788) 浦上満氏蔵
喜多川歌麿「歌まくら」 天明8年(1788) 浦上満氏蔵

葛飾北斎「喜能会之故真通」(部分) 文化11年(1814)
浦上満氏蔵
葛飾北斎「喜能会之故真通」(部分) 文化11年(1814)
浦上満氏蔵

性、あるいは性行為という人類共通のテーマを表現した、セルネの写真と春画。
フランスと日本、現代と江戸という、国や時代を超えながらもひとつのテーマで描かれた作品による、ユニークなコントラストは必見だ。

「ピエール セルネ & 春画」

会期/前期 2019年3月13日(水)〜3月27日(水)
   後期 2019年3月29日(金)〜4月7日(日)
会場/シャネル・ネクサス・ホール
住所/東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
時間/12:00〜19:30
TEL/03-3779-4001
休館/3月28日(木)は展示替えのため休館
URL/chanelnexushall.jp/program/2019/shunga

Text:Akane Naniwa

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