シャネル銀座にて“性”をテーマに写真と春画の展覧会がスタート
パフォーマンスアーティストであり、写真家のピエール セルネの写真作品「Synonyms(同義語)」と、春画の展覧会「ピエール セルネ & 春画」が東京・銀座にあるシャネル・ネクサス・ホールにて2019年4月7日(日)まで開催中。フランス人アーティストによる写真作品と、江戸時代に描かれた春画の共通点とは?
今回展示される「Synonyms (同義語) 」シリーズは、民族的に異なる背景を持つ、個人あるいはカップルのヌードを被写体としたもの。とはいえ写っているのは生々しい肉体ではなく、モノクロのシルエットによる抽象的な作品だ。各作品のタイトルのみが、そこに写る人々の性別や国籍、文化的背景を推測することができる手がかりだという。
また会場ではセルネの写真作品とともに、浦上蒼穹堂・浦上満コレクションから鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎らの春画が展示される。江戸時代に浮世絵のひとつとして多くの絵師によって描かれ、人間の性愛がユーモアたっぷりに描かれた春画は「笑い絵」として親しまれてきた。
性、あるいは性行為という人類共通のテーマを表現した、セルネの写真と春画。
フランスと日本、現代と江戸という、国や時代を超えながらもひとつのテーマで描かれた作品による、ユニークなコントラストは必見だ。
「ピエール セルネ & 春画」
会期/前期 2019年3月13日(水)〜3月27日(水)
後期 2019年3月29日(金)〜4月7日(日)
会場/シャネル・ネクサス・ホール
住所/東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
時間/12:00〜19:30
TEL/03-3779-4001
休館/3月28日(木)は展示替えのため休館
URL/chanelnexushall.jp/program/2019/shunga
Text:Akane Naniwa