『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン、ザ・ビートルズのドキュメンタリー映画を製作
『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン(Peter Jackson)が、1970年の映画『レット・イット・ビー』の未公開映像を含むザ・ビートルズのドキュメンタリー映画製作に取り組んでいる。
アップル・コアとジャクソンの製作会社ウィングナット・フィルムズがタッグを組む同プロジェクトは、ロンドンのアップル・レコーズのオフィスでビートルズがルーフトップコンサートを敢行してから50周年となる1月30日(水)に発表された。
公開日については明らかになっていないものの、『レット・イット・ビー』のドキュメンタリー映画と同名アルバムのリリース50周年にあたる2020年に公開されると見られている。
ジャクソンは声明文の中でこうコメントしている。
「55時間にも及ぶ未公開映像や140時間にもなる音源のおかげで、この映画を実現することができました。ビートルズのファンが長年夢見てきた舞台裏の体験となることでしょう。1969年に私たちを連れて行ってくれるタイムマシンのようなものです。そしてスタジオで座りながら、4人が素晴らしい音楽を一緒に作るところを目撃することになります」
オリジナルのドキュメンタリー映画では、トゥイッケナム・フィルム・スタジオズでのリハーサルやアップル本社屋上でのゲリラライブ、この1年半後の解散を予感されるバンド内での不和などの様子が収められていた。また同ドキュメンタリーは、1980年代にVHSやレーザーディスクで発売された後、2000年代には一度はレストアしてDVD発売が予定されたものの結局中止となっており、それはポール・マッカートニーとリンゴ・スターといった存命のメンバーの意向によるものだったと言われている。
しかしアップル・コアによると、マイケル・リンゼイ=ホッグがメガホンを取ったオリジナルドキュメンタリーのレストア版は、今回の新作映画の公開後に、発表されることになるという。
未公開映像を鑑賞したジャクソンは、その後解散する同バンドだが、セッション中のメンバーはとにかく楽しげな様子だとしており、「事実は小説より奇なりということを発見できてホッとしました。解散の1年半前にマイケル・リンゼイ=ホッグが撮影した映像や音源を鑑賞したところですが、簡単に言うと偉大な歴史的な遺産の発見です。もちろん、いざこざはありますが、この不和は長く残るようなものでは一切ありません。ジョン(・レノン)やポール、ジョージ(・ハリスン)、リンゴが一緒に名曲を制作しているところを見ることは、魅力的であるだけではありません。面白く、気持ちを高揚させ、驚くことに親近感すら感じさせます。この素晴らしい映像を任されたことに感激すると共に、光栄に思います」と語っている。
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