デミ・ムーア、自滅への道からの克服を語る
デミ・ムーア(Demi Moore)は、若い頃に自滅的な負のスパイラルに陥ったことがあったそうだ。
1980年代半ばや2012年に2度にわたりアルコールなどの依存症や摂食障害のリハビリ治療を経験したデミは、「十分な満足感」を得ることなく長年過ごした末に、負の感情が「危機的なところ」まで達したものの、人生を変えるよう支えてくれた人たちのおかげで死を免れることができたという。
依存症や摂食障害に悩む女性への援助を行う慈善団体ペギー・アルブレヒト・フレンドリー・ハウスからウーマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたデミは、ビバリーヒルズにあるビバリー・ヒルトンホテルで開催された同団体の第29回アニュアル・アワード・ランチョンで受賞スピーチでこう語った。
「私たちの人生には、自分の人間性形成や方向性を決定する瞬間が度々訪れると感じています。私の場合、女優としてのキャリア初期に自滅への負のスパイラルにはまり込んでいき、どんな成功を手にしても、十分な満足感を感じることはありませんでした」「自分に一切の価値を見出せなかったのです。そして自滅への道を辿った私は…本当の危機的なところまですぐに到達しました。そんな時、何故か分かりませんが、きっと神様の領域でしょう。それまでさほど親しくなかった2人が私に歩み寄り、理解を示し、そしてきっかけを与えてくれたのです」
「実際、それは最後通告だったと言う方がふさわしいでしょう…死なない限り、私は取り組むしかなかったのです。彼らが私にくれたのは、全てを失う前に自分の人生の進む道を決めることができるチャンスでした。明らかにあの2人の方が、私より私のことを良く理解していました。ですから本当に感謝しています。あの機会や当時の彼らが私を信じてくれなければ、今日ここに立つ私はいませんでした」
さらにデミは、賞の授与を通して「自分の価値」を認めてくれたとして同団体へも感謝の意を伝えるとして、「苦難の中にいた私は、ある時素晴らしい先生と知り合い、自分があまり良い状況にない不安を打ち明けました」「するとその方は、『あなたが十分に健全な状態になることはないでしょうが、自分の価値を知ることはできます。(今まで幸不幸を測ってきた)ものさしを捨てなさい』と語ったのです。だから今日、私はものさしを捨てて、この素晴らしい賞の受賞と、私の価値を教えてくれた機会に感謝したいと思います」と続けた。
そんなデミは先日、授賞式典の様子のほか、3人の娘たちとの写真やペットの犬8匹に囲まれた写真などをインスタグラムに投稿し、「友達、家族、それに私のふわふわな子たち、愛とサポートを本当にありがとう」と周囲の人々への感謝を綴っていた。
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