柴咲コウが自身初のブランド「Mes Vacances」ローンチ! | Numero TOKYO
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柴咲コウが自身初のブランド「Mes Vacances」ローンチ!

女優、歌手として活躍する柴咲コウが、アパレルブランド「ミ ヴァコンス(MES VACANCES)」を立ち上げた。2018年10月11日(木)に行われた発表記者会見では、こだわりのアイテムを披露するとともに、ブランドに対する熱い思いを語った。

“My Holiday”を意味するミ ヴァコンスは、「旅をするように暮らす」「サステナブルで優しい服」をテーマに掲げ、環境に配慮したものづくりや、シンプルながらデザイン性に優れた、着心地の良い上質な服を展開していく。

今年芸能生活20周年を迎えた柴咲。そんな節目にブランドをスタートしたきっかけについて、「クリエイターとして、さまざまな人と関わりながら、映画や音楽などの作品を作り上げてきました。これからは違う手法でものづくりに挑戦したいと思い、会社を立ち上げました。なかでも、持続可能なライフスタイルを提案するプロダクトを作りたかったのです」と語った。

製作過程の一コマ。柴咲自ら企画、デザイン、販売に至るまで一貫して手掛けている。
製作過程の一コマ。柴咲自ら企画、デザイン、販売に至るまで一貫して手掛けている。

自身も化学繊維のインナーで肌が荒れたことがある経験から、肌に負担が少ない天然素材を積極的に使用し、さらに環境保全にもつながることを心がけたという。

「どんなに可愛いデザインの服で大事にしたいと思っても、痛んでしまって処分するときに、自然に還らない素材だったりするんですよね。でも、例えばウール100%の素材なら、時間はかかりますが、きちんと土に還元していく。とても重要なことだと思います」

そんな思いから、自ら「PREMIUM ECOMFORT」という造語を生み出した。「エコフレンドリーで、着ていて楽な服という意味ですが、ただゆったりとしたデザインでは、ファッション性に優れていない印象になってしまうので、目指すところは上質(プレミアム)で長く愛用されるもの、という思いを込めて名付けました」

アイテム一点一点にもこだわりが随所に表れている。手触り抜群のエコファーのコートは、化学繊維を6%に抑え、残りはすべてオーガニックコットンで仕上げた自慢の一着。目がすっぽり隠れる大きなフードも、お気に入りだそう。

他にも、「旅をするように暮らす」というコンセプトのとおり、旅行の荷物に入れてもシワが付きにくいテンセルのワンピースや、縫い目の出ないホールガーメントの手法で作られたウール100%のニットワンピースなどをラインナップ。

「消費するだけではなく、提案する側になりたいという思いがありました。その理由は、消費者として矛盾を抱えているなぁと思って。あれも欲しい、これも欲しいと思いながら、それを続けていくと罪悪感を感じたりして。『一生続けていったら地球がどうなっちゃうんだろう?』という疑問が、割と小さいころからあったような気がします」

そんな柴咲自身の思いから生まれた、環境に寄り添い真摯なものづくりに徹した服は、10月19日(金)にオープンするウェブストアで購入できる。

女優や歌手とはまた違ったフィールドで、これからどのようなクリエーションを見せてくれるのだろう。彼女の新しい挑戦に、ぜひ注目を!

MES VACANCES(ミ ヴァコンス)

ウェブストアオープン/2018年10月19日(金)
URL/mesvacances.jp

Text: Yukiko Shinto

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