第70回エミー賞、『マーベラス・ミセス・メイゼル』が最多5冠
第70回プライムタイム・エミー賞で『マーベラス・ミセス・メイゼル』が最多5部門を受賞した。
9月17日（月）にロサンゼルスのマイクロソフト・シアターで開催された受賞式で、同作は『アトランタ』『バリー』『ブラッキッシュ』『ラリーのミッドライフ☆クライシス』『GLOW：ゴージャス・レディ・オブ・レスリング』『シリコン・バレー』『アンブレイカブル・キミー・シュミット』など並み居る候補作を抑え、コメディシリーズ部門の作品賞に輝いたほか、レイチェル・ブロズナハンとアレックス・ボースタインがそれぞれ主演女優賞と助演女優賞の栄誉に授かった。
同主演女優賞はこれまで6年連続で『Veep／ヴィープ』のジュリア・ルイス＝ドレイファスのが受賞していたが、同作の放送休止と今回のレイチェルの受賞により、連続受賞記録は止まることとなった。
レイチェルは受賞スピーチの中で『マーベラス・ミセス・メイゼル』のクリエイターであるダン・パラディーノとエイミー・シャーマン＝パラディーノに向けて「私がこの役に相応しいと信じてくれたあなた方に一生感謝し続けることでしょう」とコメントした。
またエイミーはコメディシリーズ部門において脚本賞と監督賞の両方を受賞した初めての女性となった。
エイミーは脚本賞の受賞スピーチの中でこう話している。「この受賞をけなす人がいるとしたら、女嫌いです。私はただこれだけを言いたい。タイムズ・アップと」「この作品は父の影響です。だから、レイチェル・ブロズナハンに6フィート2インチ（約188cm）のブロンクスのユダヤ人像を当てはめなければいけませんでした。それがハリウッドなんです！」
さらに監督賞を受賞した際には、「メイゼルがニューヨークの路地を飛び出していけるように、みなさんの駐車スペースを取り上げなければいけなかったため、大勢のスタッフが取り組みました」「だから、スタッフのみなさん、あなたたちは私の全て。あなたたちのことを尊敬しています」とエイミーは続けた。
同部門では『バリー』のビル・ヘイダーとヘンリー・ウィンクラーが、それぞれ主演男優賞と助演男優賞の栄誉に預かっている。
一方でドラマシリーズ部門では『ゲーム・オブ・スローンズ』が作品賞のほか、ピーター・ディンクレイジによる助演男優賞に輝き、『ジ・アメリカンズ』が脚本賞とマシュー・リスの主演男優賞、『ザ・クラウン』がクレア・フォイが主演女優賞、『ウエストワールド』のタンディ・ニュートンが助演女優賞にそれぞれ選ばれた。
またリミテッドシリーズ部門では、『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』が作品賞をはじめ、ダレン・クリスとライアン・マーフィーがそれぞれ主演男優賞と監督賞に輝き、リアリティ/コンペティションシリーズ部門では、『ル・ポールのドラァグ・レース』が作品賞を受賞している。
今年の授賞式では、コリン・ジョストとマイケル・チェが司会を務めた。
第70回プライムタイム・エミー賞の主な受賞結果：
ドラマシリーズ部門
作品賞 『ゲーム・オブ・スローンズ』
主演男優賞 マシュー・リス『ジ・アメリカンズ』
主演女優賞 クレア・フォイ『ザ・クラウン』
助演男優賞 ピーター・ディンクレイジ『ゲーム・オブ・スローンズ』
助演女優賞 タンディ・ニュートン『ウエストワールド』
監督賞 スティーヴン・ダルドリー『ザ・クラウン』
脚本賞 ジョエル・フィールズ、ジョー・ワイズバーグ『ジ・アメリカンズ』
コメディシリーズ部門
作品賞 『マーベラス・ミセス・メイゼル』
主演男優賞 ビル・ヘイダー『バリー』
主演女優賞 レイチェル・ブロズナハン『マーベラス・ミセス・メイゼル』
助演男優賞 ヘンリー・ウィンクラー『バリー』
助演女優賞 アレックス・ボースタイン『マーベラス・ミセス・メイゼル』
監督賞 エイミー・シャーマン＝ パラディーノ『マーベラス・ミセス・メイゼル』
脚本賞 エイミー・シャーマン＝ パラディーノ『マーベラス・ミセス・メイゼル』
リミテッドシリーズ／テレビムービー部門
リミテッドシリーズ作品賞 『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』
テレビムービー作品賞 『ブラック・ミラー：USSキャリスター』
主演男優賞 ダレン・クリス『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』
主演女優賞 レジーナ・キング『運命の7秒』
助演男優賞 ジェフ・ダニエルズ『ゴッドレス -神の消えた町-』
助演女優賞 メリット・ウェヴァー『ゴッドレス -神の消えた町-』
監督賞 ライアン・マーフィー『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』
脚本賞 ウィリアム・ブリッジズ、チャーリー・ブルッカー『ブラック・ミラー：USSキャリスター』
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