クランベリーズ、次回作を最後に引退へ
クランベリーズ(The Cranberries)が、ボーカルのドロレス・オリオーダン(Dolores O'Riordan)が生前に取り組んでいたニューアルバムを最後に、引退することを発表した。
ノエル・ホーガン、ファーガル・ロウラーの残存メンバーは、2017年の『サムシング・エルス』以来となる新作が完成したことを伝えると同時に、2018年1月に泥酔による溺死で46歳の若さでドロレスが他界したことを受け、8枚目となる同作を最後にバンドとしての活動を終了することを明かした。
ザ・ガーディアン紙とのインタビューで、ノエルはタイトルおよび発売日未定の新作についてこう話している。
「このニューアルバムは歌詞がとても力強いんだ。ドロレスはいつも幸せな時ほど曲作りに苦戦してた」「彼女はいつもこう言ってた。人生に少し辛いことがあったほうが簡単だって。僕らはこのアルバムを発表して、それで最後にする。これ以上続ける必要がないから」
そしてファーガルもドロレスが2016年に双極性障害と診断されて初めて精神的な問題について口にするようになっていたと明かし、「彼女が心の病について話し始めたのはここ数年のことだったよ。自分でも気づいていなかったんだ」「何人かのセラピストに会いに行って、治療を受け始めるところだった」と語った。
その一方で、昨年は健康そうな様子だったというドロレスだが、椎間板ヘルニアによりライブを苦痛に感じていたとノエルは続ける。
「調子は良さそうだったんだ。特に去年あたりはね。良い組み合わせの治療薬かなにかを見つけたのかは知らないけど、リハーサルをしているときなんて彼女が病気だなんて気づきもしないほどにね」「『なんとかやりこなす』ってレベルでさえもなかった。ただ一番辛かったのは腰だった。ライブでは昔のように動き回れなかったから」