今年のロンドン・ファッション・ウィーク、ファー禁止に | Numero TOKYO
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今年のロンドン・ファッション・ウィーク、ファー禁止に

パロマ・フェイス ©Bang Media International
パロマ・フェイス ©Bang Media International

2018年9月14日(金)から開催されるロンドン・ファッション・ウィークがファーフリーとなる。

主催のブリティッシュ・ファッション・カウンシル(BFC)は動物の皮革を使ったアイテムが全てのデザイナーのショーで使用されないことを発表した。

同協議会のキャロライン・ラッシュ会長はその決定理由として、過去数年に渡ってより多くのブランドが皮革に代わる材料を使い始めるようになったことを挙げている。「ファーに関する議論は継続中でありますが、バーバリー、ステラ・マッカートニー、グッチ、ユークス、ネッタポルテ、ヴェルサーチ、ヴィヴィアン・ウエストウッドといったブランドの姿勢が他ブランドに影響を与え、ファーの代替を試みているところです」

また、先週にはバーバリーが今後自社製品に毛皮を使用しないことを発表し、同CEOのマルコ・ゴベッティ氏はこう話していた。「現代のラグジュアリーは我々が今日暮らす環境と両立できているとは思いません。(チーフ・クリエイティブ・オフィサーの)リカルド(・ティッシ)も同様に、ファー廃止に対して確固たる意見を持っています」「それは現在のバーバリーのあり方の一部なのです」

そして、同社のファーフリー決定に対し、動物福祉団体ヒューメイン・ソサエティ・インターナショナル(HSI)のウェンディ・ヒギンス氏は「英国に住む人々のほとんどが毛皮の残酷性を望んでいませんので、この英国を代表するブランドは全くもって正しい決定を下したのです」「ファッションウィークがニューヨークで始まる中、バーバリーの慈悲の姿勢はこれ以上ないタイミングで提示され、強力なメッセージを伝えています。ファーを未だ使うプラダのようなブランドは今後一層孤立し時代遅れとなるでしょう」とコメントしていた。

他にも、歌手のパロマ・フェイスが先週、動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)に対しBFCにファーフリーを急がせるよう懇願するオープンレターを送り話題となっていた。その手紙にはこう綴られている。

「BFCはイギリスでで非合法となった残酷な皮用動物の飼育により作られた商品を認めるべきではありません」「今日では最先端で環境に優しいフェイクファーがたくさん市場に出回っています。ファーのためにこれ以上動物を殺す正当な理由がないことに同意して頂けると思います」

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