Noism最新作は舞踊×演劇『ROMEO&JULIETS ロミオとジュリエットたち』 | Numero TOKYO
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Noism最新作は舞踊×演劇『ROMEO&JULIETS ロミオとジュリエットたち』

日本で唯一の劇場専属舞踊団として、2004年より新潟を拠点に活動を続ける「Noism」。設立15年目を迎える今年の最新作は『ROMEO&JULIETS』。W.シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』をベースに、芸術監督の金森穣がオリジナルの台本を執筆。新潟、富山、静岡での公演を経て、2018年9月14日、15日、16日の全3回、彩の国さいたま芸術劇場にて上演される。

オペラやバレエ、演劇などで誰もが知っている物語が、舞踊家の身体を通じ、さらに重層的な物語構成を経て、Noismオリジナルの物語として描き出される「劇的舞踊シリーズ」。これまで『ホフマン物語』『カルメン』『ラ・バヤデール―幻の国』が上演され、”劇的=ドラマティックとは何か”を模索すると共に、”物語”を作品にすることが少なくなったコンテンポラリーダンス界に一石を投じている。

「劇的舞踊シリーズ」の4作目となる、『ROMEO&JULIETS』では、金森を含むNoismの舞踊家11名に加え、SPAC-静岡県舞台芸術センター所属の俳優8名が出演。本作では、病院を舞台に、ロミオと(複数の)ジュリエットと、彼らをとりまく人々を描きながら、現代社会へと通じるテーマを浮かび上がらせる。舞踊家と俳優が作り出す、舞踊でも演劇でもない「劇的舞踊」としての新たなロミオとジュリエットの物語が誕生する。

そして衣裳には、2016年に日本人史上2人目となる、パリ・オートクチュール・コレクションの公式ゲストデザイナーに選ばれ、2017年の毎日ファッション大賞では新人賞を受賞するなどで注目を集める「YUIMA NAKAZATO」の中里唯馬を迎えた。美術は、須長檀と建築家の田根剛がこれまでにNoismとともに制作してきた美術作品を用いて、金森穣が新たな空間を構成している。


上記写真全て/撮影:篠山紀信

誰もが知る恋愛悲劇がどのように生まれ変わるのか、そして、今を生きる私たち人間の本質に迫る、新たな”ロミオとジュリエット”の物語を感じてほしい。

Noism1×SPAC
劇的舞踊vol.4『ROMEO&JULIETS』

日時/2018年9月14日(金)19:00, 15日(土)17:00, 16日(日)15:00*全3回
会場/彩の国さいたま芸術劇場〈大ホール〉
入場料/一般5,500円、U25 3,500円(税込・全席指定)*U25は枚数制限あり
チケット取扱い/彩の国さいたま芸術劇場チケットセンター
TEL/0570-064-939(10:00-19:00、休館日除く)

りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
TEL/025-224-5521(りゅーとぴあチケット専用ダイヤル)
URL/http://noism.jp/romeo_and_juliets/

Text:Hiromi Mikuni

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