伝説のキューバ音楽の熱狂再び!続編ドキュメンタリー公開 | Numero TOKYO
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伝説のキューバ音楽の熱狂再び!続編ドキュメンタリー公開

世界中で大ブームを巻き起こした、キューバ音楽の名盤『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。そのビッグバンドの現メンバーによる最後の世界ツアーに密着したドキュメンタリー映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』が2018年7月20日(金)公開される。

あれから18年ーーキューバ音楽のレジェントたちが再び。そして最後のツアーへ。 キューバの至宝と呼べるベテランミュージシャンたちを世界の第一線に押し上げた『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。1997年、アメリカの偉大なるギタリスト、ライ・クーダーがプロデュースしたアルバムはグラミー賞を受賞し、ワールドミュージックとしては異例の400万枚を売り上げた。 そして99年、名匠ヴィム・ヴェンダース監督の同名ドキュメンタリー映画が大ヒット。あらゆるキューバン・カルチャーが注目されるほどの社会現象を巻き起こした。

あの華々しい成功から18年が経過し、グループによるステージでの活動に終止符を打つと決めた現メンバーが“アディオス(さよなら)”世界ツアーを決行。最後の勇姿を収めつつ、メンバーたちの生い立ちやルーツを深く掘り下げた音楽ドキュメンタリーが『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』だ。製作総指揮はヴェンダース。監督は東日本大震災の被災者を取材した短編『津波そして桜』などで知られる、ロンドン出身のルーシー・ウォーカー。

ウォーカー監督はバンドメンバーたちの偉業を、キューバ音楽の歴史の中のひとつの到達点として位置づける。前作でカットされた未公開の秘蔵映像も交えながら、フロントマンだったイブライム・フェレールなど、幾人かの避けることのできない死にも迫る。そして残されたメンバーたちの鮮やかな幕引きと、感動的な絆。

単なる「続編」の域にはとどまらない。キューバ音楽のレジェンドたちに捧げた珠玉のドキュメンタリーだ。

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』

監督/ルーシー・ウォーカー 
出演/オマーラ・ポルトゥオンド、マヌエル・“エル・グアヒーロ”・ミラバール、バルバリート・トーレス
URL/gaga.ne.jp/buenavista-adios
2018年7月20日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開

©2017 Broad Green Pictures LLC

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Text:Naoto Mori Edit:Yukiko Shinto

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