「サンタ・マリア・ノヴェッラ」アンティークラインに日本未発売アイテム登場!
2018年8月22日(水)より、 サンタ・マリア・ノヴェッラのアンティークラインに、日本未発売の二つのアイテム、芳香ビネガー「アチェト アロマティコ」と、ラベンダーの香りのリフレッシュナー「サーリ ディ ラヴァンダ」が仲間入り。それに先立ち、7月11日(水)にオープンしたサンタ・マリア・ノヴェッラ三越日本橋本店にて、先行発売される。
1612年創業のサンタ・マリア・ノヴェッラは、1221年にドミニコ会の修道僧が、自ら栽培した薬草や花を使い、修道院内の薬局で薬剤、軟膏、鎮痛剤などを調合したことにはじまるという。800年近い歴史と伝統あるレシピをもとに、自然のハーブからうみだされた、オーデコロン、ソープ、クリームなど幅広いラインナップが揃う。
さて、今回新発売される芳香ビネガー「アチェト アロマティコ」の持つストーリーは、1600年代にさかのぼる。昔から「7人の盗賊の酢」として知られ、1628年から31年にかけてトゥールズの街を襲ったペストの大流行に伴って誕生したと言われている。この芳香ビネガーは7人の盗賊が用いたといわれ、7つの成分からなる。それぞれの盗賊はただ一つの成分だけを知らされ、他の6つの成分を知ることはできなかった。そうして配合成分の秘密を守り、彼らはこの秘薬を顔や手に塗ることで、ペストにかかることもなく、疫病に苦しむ人々から略奪を行なったという。今でも、民間薬局方の一つ、空気洗浄剤として使用されている。
「サーリ ディ ラヴァンダ」はラベンダー芳香塩として、昔の薬局方に記載されていた治療薬の一つだったという。鼻にツンとくるアンモニアの匂いが、ラベンダーの爽やかな香りと調和し、感覚器を刺激して空気を清浄にするという。
どちらもサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局で継承されてきた、歴史に深く関わるストーリーのある逸品。長い歴史のなかで、修道士たちが守り続けた慈愛と癒しの実践が、今なお息づいているサンタ・マリア・ノヴェッラのアイテム。古くからのレシピを継承するアンティークラインに触れて、ぜひその思いを感じて。
サンタ・マリア・ノヴェッラ銀座
TEL/03-3572-2694
@santamarianovellajapan
Text:Hiromi Mikuni