水曜日のカンパネラ、新作『ガラパゴス』で遂げた5つの進化! | Numero TOKYO
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水曜日のカンパネラ、新作『ガラパゴス』で遂げた5つの進化!

Photo by Mariko Kurose
Photo by Mariko Kurose

音楽シーンで異彩を放ち続ける水曜日のカンパネラが、待望の新作EP『ガラパゴス』を2018年6月27日(水)にリリース。その内容を、メンバー自ら解説してくれるという合同取材に潜入!本作を聴く前に知っておきたい、5つの注目トピックを紹介。

2017年は、初の日本武道館単独公演、全国16都市を巡る史上最長ツアーを開催、海外フェスにも多数出演と、大きな飛躍を遂げた水曜日のカンパネラ。さらに、コムアイはファッションアイコンとしても注目を集めるなど、その一挙一動が話題に。


水曜日のカンパネラの音楽担当、ケンモチヒデフミと主演コムアイ。Photo by Mariko Kurose

そんななか、新作EP『ガラパゴス』がついに6月27日(水)発売に!その全容について、メンバー自ら解説してくれるというスペシャルな合同取材が開催された。そこで明らかにされた、押さえておきたい5つの話題がこちら。


多数のメディアが駆け付けた、合同取材の様子。Photo by Mariko Kurose

1.『ガラパゴス』というタイトルに込めた思い

海外に行くことが多くなり、自分が「すごいところで育ったんだな」と感じるというコムアイ。自分を育てたものや、取り囲んでいる状況、つまり今の日本の比喩として『ガラパゴス』と名づけたそう。

以前には、インスタグラムで「日本を好きじゃないこともあるけど、この島が好き」というコメントを投稿したことを告白。

I don't love my country but I love this island.

KOM_I(wednesday campanella)さん(@kom_i_jp)がシェアした投稿 –

さらに、CDのジャケットは、ガラパゴス文化の象徴として、初期のプリクラを貼ったデザインになっている。このビジュアルはコムアイが夢に見たものをそのまま形にしたのだそう。

2. 心境の変化による新しい音楽志向

「EPを作るときは、いつも今までと違うことにチャレンジしようと思っている」と言うケンモチ。今回のテーマとして、「チルアウト」「スピリチュアル」「オーガニックサウンド」というキーワードを挙げた。その理由として、この一年で心境の変化があったようだ。「武道館でテクノロジーをてんこ盛りにした演出をやり切ったところで、削ぎ落としてもいいんじゃないかな、という音志向になりました」


Photo by Mariko Kurose

そんなムードを象徴するのが、一曲目に収録されている「かぐや姫」だ。コムアイが作詞を手掛けたこの曲は、市川崑監督の『竹取物語』からインスパイアされたそう。かぐや姫が宇宙人だというSF設定で進むこの物語。歌詞には「いろいろな命がずっと螺旋状に続いていて、竹がまっすぐ青々と伸びていくように、その命が続いていってほしい」という願いを込めているという。

3.フランスのアーティスト「ムードイド」とのコラボレーション

フランスでフェスに出演したことから親交が生まれた、フレンチ・ポップ・バンド「ムードイド(Moodoïd)」のパブロ・パドヴァーニとのコラボレーションも実現。お互いに曲を作り合うという、相互コラボから生まれた楽曲「マトリョーシカ」は、マトリョーシカが中から永遠に出てくるイメージで、音楽もループ感を感じさせる趣向に。

ムードイドが楽曲制作をし、コムアイが参加したコラボ曲『Language』のMVはこちら。

4.人名縛りが解かれた楽曲って?

水曜日のカンパネラといえば、曲のタイトルはすべて人名。しかし、今回そのルールを破った楽曲が。2015年にも『ユタ』で楽曲提供をしているオオルタイチが作詞作曲した『愛しいものたちへ』がそれだ。


Photo by Mariko Kurose

繊細なメロディが印象的なこの曲は、オオルが住んでいる奈良でレコーディングしたという。しかし、その出来栄えに納得がいかず、東京のスタジオで歌を撮り直したという裏話も。

5.コムアイ、初の映画出演!水曜日のカンパネラとして初の劇伴も担当

6月23日(土)に公開される映画『猫は抱くもの』で、初の映画出演を果たしたコムアイ。演じる役は、なんと猫!この映画のために書き下ろした『キイロのうた』を劇中で歌っている。


©2018「猫は抱くもの」製作委員会

「曲を作ることを自分でしばらくやっていなくて、素直に何かのために書くなら、映画のために書くのがいいなと思っていて。犬童一心監督からお話をいただいて、自分の成長を助ける企画になりました」と語った。

曲の内容に関しては、「何かに固執している人が、手放せるように」という思いが込められている。「『人は惑星だと思ういい』というのを聞いて。惑星の軌道は決まっていて、人と人が出会うのは軌道と軌道がクロスする瞬間。一回重なったということは、近くにいるということだから、またどこかで会えるということ」と話す。

水曜日のカンパネラとして初めて手掛けた、劇中のサウンドトラックにも注目を!

これまでのイメージを覆す、水曜日のカンパネラの新境地が詰まった一枚。今年の夏フェスでも披露されるはずなので、パフォーマンスも楽しみなところ!


ちなみに、合同取材の会場には、タイトルにちなんで駄菓子の「がらぱごすこーなー」が。


水曜日のカンパネラ『ガラパゴス』
アナログ盤/¥3,780 CD盤/¥2,700
(ワーナーミュージック・ジャパン)
発売日/2018年6月27日(水)
URL/www.wed-camp.com/

Text:Yukiko Shinto

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