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Fashion Post

「Loewe」エイズ・チャリティー限定アートTシャツ発売

「ロエベ(LOEWE)」がアメリカ人芸術家、活動家のデイヴィッド・ヴォイナロビッチ(David Wojnarowicz)の作品をフィーチャーした限定Tシャツをリリース。Tシャツの収益はビジュアル・エイズ(Visual AIDS)に全額寄付される。

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37歳の若さでエイズのため、この世を去った勇敢なアーティストであり、活動家だったデイヴィッド・ヴォイナロビッチの偉大なるレガシーに敬意を込めて、「ロエベ」のクリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソンは、1982年〜1990年にヴォイナロビッチが制作した4つの作品をTシャツにプリントして蘇らせた。

これらのTシャツは、各デザイン400枚限定生産され、日本ではロエベのカサ表参道店、銀座店、ドーバーストリートマーケット銀座店、LOEWE.COMにて、6月6日より販売。

また、このプロジェクトの収益は、HIV感染者のアーティストの作品の保存とプロモーションを目的として設立され、視覚芸術の展示や出版、エイズと共に生きるアーティストの支援を行う団体「ビジュアル・エイズ」に、全額寄付される。


U2「ONE」のジャケットにもなった有名な作品。 David Wojnarowicz『Buffalos』(1988-89)Courtesy:Colección Marion Scemama ©David Wojnarowicz estate


David Wojnarowicz『Naked man with banded eyes and stick』(1988-89)Courtesy:Colección Marion Scemama ©David Wojnarowicz estate

このデイヴィッド・ヴォイナロビッチというアーティスト。幼少期より両親の離婚、父親の虐待を受けて育ち、高校をドロップアウト、浮浪者同然の放浪生活の後、20代半ば、1978年にマンハッタンのイーストヴィレッジに移り住む。そこで、師匠であり、家族のような、恋人のような大切な存在、写真家ピーター・ヒュージャー(Peter Hujar)と出会い、芸術的才能を開花させる。彼の作品の多くは、同性愛者である彼自身のアウトサイダーとしての経験が背景にある。ピーターをエイズで亡くし、自らもエイズと診断された後は、1980年代のエイズ危機を主な題材として、社会、政治に対し、挑発的で過激な作品を生み出したという。

さらに、Tシャツプロジェクトと同時に、ロエベ ファンデーションは、デイヴィッド・ヴォイナロビッチとピーター・ヒュージャー、師弟二人の写真展を、国際写真祭「フォト・エスパーニャ」の一環として、2018年6月4日〜8月26日の間、マドリードにあるロエベ グランビア店にて行う。その写真の一部をちょっとご紹介。


ピーター・ヒュージャーが撮影したデイヴィッド・ヴォイナロビッチ。Peter Hujar『David Wojnarowicz Smoking』(1975)Courtesy:Pace/MacGill Gallery ©Peter Hujar Archive


Peter Hujar『Running Horse (Toward Camera)』(1985)Courtesy:Peter Hujar Archive ©Peter Hujar Archive


Peter Hujar『Self-Portrait Smoking』(1958) Courtesy:Peter Hujar Archive ©Peter Hujar Archive

当時、彼らだけでなく、エイズは多くのアーティストの命を奪い、社会的偏見や差別に対する反応の中からさまざまな作品が生まれてきた。エイズを抱え多くのアーティストが生死と向き合いながら、セクシュアリティやアイディンティティ、アートと政治の問題などにおける新たな表現を提示していた。

ジョナサン・アンダーソンによる、この「ロエベ」のプロジェクトを通じて、37年間の壮絶な人生を駆け抜けたデイヴィッド・ヴォイナロビッチというアーティストの存在に光が当てられ、若い世代にも広く知られるきっかけとなるに違いない。

LOEWE
ロエベ ジャパン カスタマーサービス
TEL/03-6215-6116
URL/www.loewe.com
#LOEWEvisualAIDS
#DavidWojnarowicz

Text:Masumi Sasaki

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