「もの派」の最注目作家・ 菅木志雄展 @THE CLUB
もの派を代表するアーティスト・菅木志雄(すが・きしお)の個展が開催されている。GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店内のアートギャラリー「THE CLUB」にて、7月4日(水)まで。
1960年代末〜70年代中期にかけて日本で発生し、近年世界的に再評価が進んでいる芸術運動「もの派」。その中心メンバーとして、当時より注目を集め続けているのはアーティスト・菅木志雄。木や石などの自然素材をほとんど加工せずに制作される菅の作品は、空間さえも作品の一部として展示される。
本個展「放たれた縁在」は、1980年代〜2016年にかけて制作された菅の作品約20点を展示。自然素材ではなく、あえて銅やアルミニウムなど金属による作品を中心とすることで、アーティストの新たな側面を楽しむことができる。異なる素材の「もの」と「もの」によって生まれる関係性、それを展示する「空間」と「もの」の相互性によって、菅は「『人間』も『もの』も同価値」であることを提示しているという。
また、六本木の小山登美夫ギャラリーでは、菅の個展 「広げられた自空」(5月25日<金>〜6月30日<土>)が開催され、最新作約20点が公開される。さらに、渋谷ヒカリエの8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは、「菅 木志雄 ー写真と映像」(5月30日<水>〜6月25日<月>)が開催。こちらは写真と映像作品、菅自身によるパフォーマンス「アクティヴェイション」のドキュメント映像が展示される。
もの派を代表する菅の作品を、同時期にさまざまな角度から見ることができる貴重な機会。どちらもお見逃しなく!
放たれた縁在
会期/2018年5月12日(土)〜7月4日(水)
会場/THE CLUB
住所/東京都中央区銀座6丁目10番1号 GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店内
入場料/無料
時間/11:00〜19:00
休廊日/不定休
TEL/03-3575-5605
URL/theclub.tokyo
Text : Manami Abe