Art / Post
書や和歌、着物の紋様など、日本の文化や慣習に独自の解釈を与えながら、しなやかな描線や繰り返された模様が特徴的な作品を描く、山口藍。
その世界観は、特徴的な「ふとんキャンバス」だけでなく、和 紙や板、貝殻、陶板など、素材が持つさまざまな可能性と呼応して、いくつもの情景を浮かび上がらせている。
山口藍が東京で5年半ぶりの新作展「今と古ゝに」
「ただひたすらに美しいと感じられるものをつくりたい」という思いのもと、日本の文化や慣習を新たに解釈し、絵を描く山口藍。東京では5年半ぶりの新作展が、東京・市ヶ谷のミヅマアートギャラリーにて開催中。
あなたの歌 2018 木(ブビンガ)、アクリル絵具 50 × 32 × 2.2 cm 撮影:宮島径 © ai yamaguchi・ninyu works Courtesy Mizuma Art Gallery
ねのまに 2018 パネル、毛布、綿布、アクリル絵具 31.5×31.5×4cm 撮影:宮島径 © ai yamaguchi・ninyu works Courtesy Mizuma Art Gallery
本展では、和紙に描かれた細やかなドローイング作品を中心に、舟に乗って展示空間をまわれるような壁面を構成し、全体をひとつの情景に見立てている。
「思考と動きかがピタリと合いうまく波に乗って舟を漕ぎ出すように、ありのままに描く絵が、目の前を過ぎていく美しい風景と同じように在りたい」という山口の思いが込められた展覧会。東京では5年半ぶりとなるこの機会、見逃さないで!
山口藍展 「今と古ゝに」
会期/2018年5月9日(水)~6月9日(土)
会場/ミヅマアートギャラリー
住所/東京都新宿区市谷田町3-13神楽ビル2F
時間/11:00〜19:00
休館/日・月曜、祝日
TEL/03-3268-2500
URL/mizuma-art.co.jp/
Text:Akane Naniwa