本当は教えたくない、こだわりづくしの隠れ家、京ホテル | Numero TOKYO
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本当は教えたくない、こだわりづくしの隠れ家、京ホテル

海外からの観光客もあふれかえる、みんな大好き京都! 気軽に訪れたくても、その人気ゆえに宿泊先は争奪戦。 エディターがプライベートで宿泊する、こだわりづくしの隠れ家ホテルをご紹介します。

わずか8室のプライベートな宿。 2017年夏にオープンしたばかりの「THE JUNEI HOTEL 京都 御所西」。京都御所の西、二条城の北の堀川通から路地に入ると、一軒家のホテルが現れます。 客室はわずか8室のみ。お部屋に入った瞬間、ふわっといぐさのいい香りが。和モダンなインテリアに、約40㎡以上のゆったりとした間取りで、すべての部屋に畳の小上がりがあります。畳の上には小さなちゃぶ台。ホテルに着いたら、ここでお茶を煎れてお茶菓子をつまみながら観光計画…と思ったらもう居ついてしまって動けなくなります。

サータ製のベッドのほか、小上がりで布団を引いて寝ることもできるので、どのお部屋も定員は4〜5人。家族やグループで来ても一緒のお部屋に泊まることができます。何より、畳の上で寝る機会がないので、贅沢な修学旅行気分で楽しいものです。

お部屋に備え付けの3種の京都宇治和束茶と清水焼き花結晶の茶器は、ともにホテルで購入もできます。京菓子の老舗「亀屋清永」のお茶菓子も。

贅を尽くした京都流のおもてなし

私が泊まったのは「雲KUMO」のお部屋。窓の外には坪庭があり、ベッドの頭上には、雲龍紙のしつらえが。

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そして特注の大きなバスタブは、信楽焼の陶器風呂! さらになんと高濃度水素水生成器を設置。遠赤外線とマイナスイオンが体の芯から温めて、観光で歩き疲れた体を癒してくれます。旅行中こそお風呂が大事!と実感させられるほど、次の日の疲労感が違います。

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パウダールームには空港ファーストクラスラウンジでも使われている、資生堂アメニティ最上級ラインの「LE MONDOR」。メイク落としがあるのもうれしい!

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ドライヤーは話題の「復元ドライヤー」。育成光線とマイナス電子による髪への効果はもちろん、全身の温感マッサージにも使えます。この後、もちろん手に入れました!


京都の伝統製法、和晒で仕上げたガーゼパジャマと厚手の今治タオルがどこまでも気持ちいい…。

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また絶対に追加したいのが、仕出の老舗「二和佐」に注文するオプションの朝食。仕出文化の京都では、専門店が手がける朝食こそが最高のおもてなしなのだとか。部屋のインテリアやアメニティなどが細部までこだわりつくされているのも、「専門店」による最上級のおもてなしだからこそ。

周囲には、歴代作品や茶道工芸美術品など、樂焼窯元・樂家に伝わった作品が展示されている「樂家美術館」のほか、わらび餅が絶品の「京御菓子司 亀屋博永」、気取らない京懐石の「京遊膳 うおき」など、地元の人々が訪れるような良いお店があります。観光モードをオフにして、暮らしている気分でゆったりとした時間を過ごせるのも、このホテルがお気に入りの理由の一つです。

THE JUENEI HOTEL 京都 御所西
住所/京都市上京区東堀川通下長者町下る三町目14番
TEL/075-415-7774
URL/http://www.juneihotel.com

Photos&Text: Saori Asaka

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