『キューティ・ブロンド』にはもう一つの結末があった!?
映画『キューティ・ブロンド(Legally Blonde)』は全く別の結末になる予定だったようだ。
しかし今回、共同脚本を担当したカレン・マックラー(Karen McCullah)は同作が全く異なる結末になるはずだったと明かした。
『エンターテインメント・ウィークリー』にカレンはこう話す。「当初は、公判後の裁判所で終わるはずだったの。みんながエルを称賛して、駆けつけたエメットがエルに熱烈なキスを捧げるっていう。そのあと1年後に変わって、エルと(エルの友達で)ブロンドになったヴィヴィアンがブロンド法的支援基金を始め、中庭でパンフレットを配っている映像が流れる予定だったわ。でもテスト鑑賞した観客たちからエルのサクセスストーリーとして十分な結末じゃない気がすると言われたの。キスシーンもただのラブコメのようになってしまって。みんなこの映画がただ女の子が彼をゲットするっていうだけの物語ではないとわかっていたのよね」。
そんな期待はずれの反響のあとで、マックラーと監督のロバート・ルケティック、プロデューサーのマーク・プラットは何時間かかけて卒業スピーチという結末を考え出したのだという。カレンは「映画全体は2年かけて苦心しながら書き直してきたのに結末は早急だったわ」と説明するが、彼らがぶち当たった壁はそれだけではなかったようだ。
「その時点でリースは『アーネスト式プロポーズ』の撮影でイギリスにいたし。ホットローラーで痛んだ髪をばっさり切ってしまっていたからカツラを被せなくちゃいけなくて、ルークも『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のために坊主にしていたからカツラで」とカレンは話し、さらにこう続ける。「卒業シーンは全部ロンドンで撮影したけど、リアクション場面は全部バーバンクの防音スタジオで撮ったの。よく近くで見ると照明の違いに気がつくわよ。それでも新しい結末の方がよっぽど満足だけどね」。