杉本博司 vs 10人の能楽師 能舞台『Noh Climax』 | Numero TOKYO
Art / Post

杉本博司 vs 10人の能楽師 能舞台『Noh Climax』

杉本博司, 能,セルリアンタワー能楽堂
杉本博司, 能,セルリアンタワー能楽堂

「杉本文楽」をはじめ、さまざまなジャンルの伝統芸能をプロデュースしてきた現代美術作家・杉本博司。渋谷のセルリアンタワー能楽堂にて新作能の上演が決定した。

Numéro TOKYO編集部でも大注目の、日本を代表する現代美術作家・杉本博司。アーティストにして公益財団法人小田原文化財団のファウンダーでもある杉本は、2011年に「杉本文楽」の初演となる「曾根崎心中」を上演後、「神秘域」、「三茶三味〜三味線音楽を聴く〜」、「春の便り〜能『巣鴨塚』より〜」と、つぎつぎに伝統芸術公演をプロデュース。今年7月に公演された「杉本文楽 女殺油地獄」も記憶に新しい。 2018年の新作は「能」。杉本がこれまで蒐集してきた「能面」をテーマに、10人の若手能楽師が各々の表現に挑戦する。それぞれの能面に相応した曲を持ち寄ることで生み出されるのは、オリジナリティあふれる“面の表現”だ。

「冥界との交信装置がわが国固有の演劇形式としての『能』であると私は常日頃から思っている。神も仏もいない近代化の果ての現代に至って、日本人の冥界交信能力は絶滅期を迎えつつある。私は今、能のクライマックスに向けて、私のもとへと参集してきた、いにしえの能面達に登場願うことにした。不感症(ノー クライマックス)の治療には、あの昔日の喜びを思い出すしかないのだ。」と杉本。(コメントより一部抜粋)

上演は1月27日の1日2回のみ。2018年も、希代の表現者・杉本博司から目が離せない……!

能舞台『Noh Climax(能 クライマックス)』
公演/2018年1月27日(土)13:00、17:00
会場/セルリアンタワー能楽堂
住所/東京都渋谷区桜丘町26番1号B2F
お問い合わせ/公益財団法人小田原文化財団
TEL/0465-42-9170
URL/www.odawara-af.com/ja/programs/noh-climax/

<チケット情報>
チケット料金/A席 正面 10,000円、B席 脇正面 10,000円、C席 中正面 8,000円
TEL/0570-02-9999(チケットぴあ/音声自動応答Pコード 482-991)
URL/pia.jp/
※売り切れの際はご了承ください

杉本博司インタビュー集大成「小田原文化財団 江之浦測候所」とは

Text : Manami Abe

Magazine

MAY 2024 N°176

2024.3.28 発売

Black&White

白と黒

オンライン書店で購入する