『スター・ウォーズ』の衣装デザイナー、ジョン・モロ死去
『スター・ウォーズ』等で知られる衣装デザイナーのジョン・モロ(John Mollo)が86歳でこの世を去った。
先週25日(水)に亡くなったジョンは、過去にはアカデミー衣装デザイン賞の受賞経験を持ち「スター・ウォーズ」シリーズを手掛けたことでも有名なデザイナーだった。
同シリーズでルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミルは、この訃報に接し自身のツイッターに数枚の写真とともに哀悼のコメントを綴った。「あの素敵なジョン・モロに別れを告げるなんて辛すぎるよ。彼は喜んで僕にデザインワークや本を見せてくれたよ」。
ジョンは1977年、『スター・ウォーズ』でラルフ・マッカリーの原案を下敷きにストームトルーパーやダース・ベイダー等の象徴的キャラクターの衣装を手掛けアカデミー衣装デザイン賞を受賞、さらにその後ベン・キングズレー主演の『ガンジー』でも2度目の同賞受賞を果たした。
ジョンはその他にも『エイリアン』、『グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説』、『チャーリー 』、『エア★アメリカ』、『三銃士』など数多くのクラシック作品を手掛けている。また、軍事史学者としての顔を持つジョンは軍服についての著書をはじめ、『遥かなる戦場』、『バリー・リンドン』、『ニコライとアレクサンドラ』、『ズールー戦争』では監修を務めた。
また、「スター・ウォーズ」シリーズの生みの親、ジョージ・ルーカスは最近ジョンとの仕事についてこう語っていた。「甲冑に詳しい人物を探していたんだ。衣装デザインの知識というより、軍用品について精通している人物をね」「彼らが元々そこに存在していたかのような、あくまでも控えめなデザインを求めていたんだ」。
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