田原桂一が写す田中泯の舞踊と “光” @原美術館 | Numero TOKYO
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田原桂一が写す田中泯の舞踊と “光” @原美術館

『Bordeaux-11』1980 © Keiichi Tahara

惜しくも今年6月に亡くなった写真家、田原桂一。東京・品川の原美術館で現在開催中の展覧会「光合成」は、田原を語る上で欠かせない舞踊家・田中泯との類いまれなるコラボレーションの軌跡が、日本で初めて展覧会の形にまとめられた必見の内容となっている……!

1971年、20歳で渡仏した田原は、日本とは異質なヨーロッパの光に衝撃を受ける。 “光” そのものを探求するためパリを拠点に写真を撮り続けた彼は、国際的に高い評価を受けた。そして1978年、彼がパリで出会ったのが、ユニークな身体表現で注目を集めていた舞踊家・田中泯だった。 “光と身体の関係性” を探求し始めた二人は、国内外の様々な都市や大自然に足を運び、それぞれの場所と感応する田中のダンスを田原が写真に収める形でフォトセッションを行った。しかし、1980年まで続いたこの協作によって生まれた作品群は、なぜか陽の目を見ないままになっていたという。 そんな彼らが昨年、 “原点回帰” を決意。過去のコラボレーション作品をまとめた写真集『Photosynthesis 1978-1980』を刊行するのと同時に、36年ぶりにフォトセッションを再開した。今回の展覧会では1978〜80年撮影の41点、2016年の新作5点を見ることができる。 そしてさらに注目すべきは、会期中に行われる田中泯によるダンスパフォーマンスだ(要予約)。二人の天才が紡ぎ出した、緊張を孕んだ美しい写真の数々。そしてその歴史をまさに目の当たりにするかのような田中泯によるダンスパフォーマンス、どちらも見逃せない……! 田原桂一「光合成」with 田中泯 会期/2017年9月9日(土)〜 12月24日(日) 会場/原美術館 東京都品川区北品川 4-7-25 時間/11:00〜17:00(水曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで) 休館/月曜(10月9日は開館)、10月10日 TEL/03-3445-0651 URL/www.haramuseum.or.jp/ 関連イベント「田中泯 オドリ」 日時/第1回 9月30日(土) ※満席 11月18日(土)   予約受付開始 10月31日(火)11:00〜 12月23日(土・祝) 予約受付開始 12月5日(火)11:00〜 会場/原美術館 中庭(晴雨にかかわらず) 開場/18:00(開演まで展示鑑賞可能/17:00〜18:00は準備のため閉館) 開演/19:00 料金/1名1回¥3,000(入館料込み) ※ 原美術館メンバー及び同伴者1名まで¥2,000 申し込み/event@haramuseum.or.jp 件名に「イベント申し込み:○月○日 田中泯 オドリ」、本文に氏名、電話番号、同伴者数を明記。 美術館からの返信をもって予約完了。  ※申し込み先着順/定員になり次第締め切り 詳細はこちら 『Bordeaux-11』1980 © Keiichi Tahara

Text:Ken Suzuki

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