代官山に川俣正の巨大「工事中」アートが出現!?
昨年の「東アジア文化都市2016奈良」や、今年開催された「北アルプス国際芸術祭」でも作品を発表し、注目を集め続けるアーティストの川俣正。1984年に行ったインスタレーション「工事中」を、新たな形で東京・代官山のアートフロントギャラリーに展開中!
本展は、1984年に行ったインスタレーション「工事中」を、新たな形で実現させるというもの。当時は東京・代官山のヒルサイドテラスにて展開し、同所のリノベーション工事に合わせて建物全体にインスタレーションが増幅してくといった、長期期間展示される予定だったそう。 今でこそ街そのものを使った屋外アートは珍しくないが、1984年当時は極めて珍しく、近隣の店舗などからの抗議を受け、なんと1週間程度で撤去。 それから30年余りが経ち、街の景観はもちろん、場所とアートの関係性も変化している今日。川俣が重視するそれら“変化”を、改めて見つめるインスタレーション「工事中」が公開となった。 この作品は近接する歩道橋から鑑賞が可能。この歩道橋自体も、会期後撤去されることになっており、ある視点から見ることのできる最後の形をとどめたいという川俣の思いが込められている。 屋内のギャラリー空間で展開される、1984年の「工事中」展のマケットやドローイングなども合わせ、30年間の街とアートの関係性の変化をじっくり考えたい。 「川俣正『工事中』再開」 会期/2017年8月18日(金)〜9月24日(日) 会場/アートフロントギャラリー 住所/東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA棟 時間/11:00〜19:00 休館日/月曜 TEL/03-3476-4869 URL/artfrontgallery.com/
Text:Akane Naniwa